ミルクレープは、薄く焼いたクレープとクリームを何層も重ねた、美しい断面が魅力のスイーツです。切り分けたときに現れる層の美しさは、テーブルを一気に華やかにしてくれます。
手間はかかりますが、工程のコツを押さえれば自宅でも本格的なミルクレープが作れます。成功の鍵は薄いクレープを均一に焼くこと・クリームを端まで均一に塗ること・しっかり冷やしてなじませることの3点です。
この記事では、初心者でも失敗しにくい基本のミルクレープレシピを工程ごとに丁寧に解説します。よくある失敗の原因・きれいにカットするコツ・アレンジ・保存方法まで網羅しているので、はじめてミルクレープに挑戦する方もぜひ参考にしてください。
- ⏱ 生地の休憩:3時間以上 / クレープを焼く:30〜40分 / クリーム作り・重ね:30分 / 冷やし固め:4時間〜一晩
- 👤 難易度:★★★(丁寧に工程を踏めば初心者も挑戦できます)
- 🧂 材料:クレープ生地7つ / クリーム6つ
ミルクレープとはどんなスイーツ?

クレープ生地とクリームを重ねたケーキ
ミルクレープは薄く焼いたクレープ生地とクリームを交互に何層も重ねて作るケーキです。スポンジを使わずクレープだけで層を作るため、通常のケーキとは異なる独特の食感と繊細な見た目が楽しめます。一切れに多くの層が含まれており、食べるたびにクレープとクリームの絶妙なバランスが口の中に広がります。
美しい断面が魅力の人気スイーツ
ミルクレープ最大の特徴は切り分けたときに現れる美しい断面です。白いクリームとクレープ生地が交互に重なる層の断面は、見るだけで食欲をそそります。カフェのショーケースやSNSで映えるスイーツとしても高い人気を誇ります。
日本で誕生したクレープスイーツ
ミルクレープはフランス語の名前を持ちながら、実は日本で生まれたスイーツです。東京のレストランが考案したのが始まりとされており、その後カフェやパティスリーを通じて日本中に広まりました(※起源については諸説あります)。現在では日本を代表するスイーツのひとつとして海外でも知られるようになっています。
「千枚のクレープ」という名前の意味
「ミルクレープ」は正式には「ミル・クレープ(Mille Crêpes)」と呼ばれ、フランス語で「ミル(Mille)」は「千」を意味します。つまり「千枚のクレープ」という意味の名前です。実際に千枚重ねるわけではありませんが、多くの層を重ねたケーキであることを表現した名前です。
普段のおやつにも特別な日のケーキにも向いている
ミルクレープは丁寧に作ればパティスリーのような仕上がりになるため、誕生日や記念日などの特別な日のケーキとしても喜ばれます。一方でシンプルな材料で作れることから、自宅のおやつとしても手軽に楽しめます。
基本のミルクレープに必要な材料

クレープ生地の材料
| 材料 | 分量(直径20cmのフライパン・15〜18枚分) |
|---|---|
| 薄力粉 | 80g |
| 強力粉 | 20g |
| グラニュー糖 | 大さじ2(20g) |
| 塩 | ひとつまみ |
| 卵 | 2個 |
| 牛乳 | 400ml |
| 無塩バター(溶かしバター) | 20g |
クリームの材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 卵黄 | 2個分 |
| グラニュー糖 | 50g |
| 薄力粉 | 20g |
| 牛乳 | 200ml |
| 生クリーム(乳脂肪分35%以上) | 200ml |
| バニラペースト(またはバニラビーンズ1/4本) | 小さじ1/2 |
材料選びのポイント
薄力粉と強力粉を組み合わせる
薄力粉だけで作ると生地が弱く破れやすくなります。強力粉を2割程度加えることで生地に適度な強さが生まれ、薄く伸ばしても破れにくいクレープになります。重ねたときの層の美しさにも影響します。
生クリームで軽い口当たりに仕上げる
カスタードクリームだけでは重くなりすぎるため、泡立てた生クリームと合わせることで軽やかでなめらかなクリームに仕上がります。乳脂肪分35%以上のものを選ぶとしっかり泡立てられます。
バニラで風味を加える
バニラペーストやバニラビーンズを加えることで、クリームに上品な甘い香りが加わります。バニラがない場合はバニラエッセンスでも代用できますが、加熱する場合は香りが飛びやすいため加熱後に加えましょう。
クレープ生地の作り方

手順1|粉類・砂糖・塩を混ぜる
大きめのボウルに薄力粉・強力粉・グラニュー糖・塩を入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。粉類を先に均一にしておくことで、液体を加えたときにダマになりにくくなります。
手順2|温めた牛乳を少しずつ加える
牛乳を人肌程度(40℃前後)に温め、粉類のボウルに少量ずつ加えながら泡立て器でよく混ぜます。重要ポイント:一度に全量加えるとダマになりやすいため、最初は大さじ2〜3程度の少量から始めて粉とよく混ぜてから残りを加えましょう。
手順3|卵を加えて混ぜる
溶きほぐした卵を加えてよく混ぜます。卵が均一に混ざることで生地のつなぎが安定します。
手順4|残りの牛乳を加える
残りの牛乳を加えて全体をよく混ぜ合わせます。生地全体がなめらかになるまでしっかり混ぜましょう。
手順5|溶かしバターを加える
電子レンジまたは湯せんで溶かした無塩バターを加えてよく混ぜます。バターを加えることで生地にコクと風味が生まれ、焼いたときにはがれやすくなります。
手順6|生地をこしてなめらかにする
目の細かいザルや茶漉しで生地をこして、残ったダマや粒を取り除きます。この工程によって生地がよりなめらかになり、薄く均一に焼きやすくなります。
手順7|冷蔵庫で3時間以上休ませる
こした生地にラップを密着させて冷蔵庫で最低3時間、できれば一晩休ませます。休ませることでグルテンが落ち着き、生地が薄く伸びやすくなります。また焼いたときに気泡が均一になり、きれいな仕上がりになります。
手順8|焼く前にもう一度混ぜる
冷蔵庫から取り出した生地は沈殿していることがあります。焼く前に泡立て器でよく混ぜて均一な状態に戻しましょう。
クレープ生地の作り方については、cottaのミルクレープ解説記事も参考になります。
クレープをきれいに焼くコツ
フライパンを均一に温める
中火で2〜3分フライパンをしっかり温めます。温度が均一でないと生地を流したときに厚みが出る部分と薄い部分ができ、仕上がりにムラが生じます。温め方が足りないと生地がくっつきやすくなります。
生地を薄く広げる
フライパンに生地をひとさじ流し込んだら、すぐにフライパンを回して生地を薄く均一に広げます。生地が流れなくなった状態がクレープの端になります。薄ければ薄いほど層が重なったときに繊細な仕上がりになります。
中火で焼く
中火で焼くことで生地が均一に焼けます。強すぎると端が焦げやすく、弱すぎると水分が蒸発しにくく生地が乾燥しすぎます。
表面に気泡が出たら裏返す
生地の表面に小さな気泡が出てきて端がほんのりきつね色になったら裏返すサインです。ゴムベラや指先でそっと端から持ち上げてひっくり返します。
裏面は短時間だけ焼く
裏返した後は10〜20秒程度焼くだけでOKです。裏面は焼き色がつかない程度の短時間で仕上げます。焼きすぎると生地がかたくなり、重ねたときに崩れやすくなります。
焼いた生地は重ねて乾燥を防ぐ
焼き上がった生地はすぐに重ねることで蒸気がこもりしっとりした状態を保てます。乾燥するとひびが入りやすくなるため、焼き上がった順番に重ねていきましょう。粗熱が取れたらラップをかけて乾燥を防ぎます。
仕上げ用に大きめのクレープを焼く
最後に上からかぶせる仕上げ用クレープは、他より少し大きめに焼いておくと側面まできれいに覆えます。最も焼き色がきれいなものを選んで仕上げ用に使いましょう。
ミルクレープ用クリームの作り方
手順1|卵黄・砂糖・薄力粉を混ぜる
ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、白っぽくなるまで泡立て器でよく混ぜます。続けてふるった薄力粉を加えてさらに混ぜます。
手順2|温めた牛乳を加える
牛乳にバニラペーストを加えて温め、沸騰直前になったら火を止めます。温めた牛乳を卵黄のボウルに少量ずつ加えながらよく混ぜます。一度に全量加えると卵が固まってしまうため、必ず少量ずつ加えましょう。
手順3|こしながら鍋に戻す
合わせた液をザルでこしながら鍋に戻します。こすことでダマや固まりを取り除き、なめらかなカスタードができます。
手順4|とろみが出るまで炊く
中火で加熱しながら泡立て器で絶えず混ぜます。重要ポイント:混ぜるのをやめると焦げやすいため、必ず混ぜ続けてください。全体がもったりとしてとろみが出てきたら弱火にし、さらに1〜2分加熱して粉を完全に火を通します。
手順5|バットに広げて急冷する
炊き上がったカスタードをバットに薄く広げ、ラップを密着させて表面の乾燥を防ぎます。氷水を張ったボウルの上に置いてできるだけ早く冷やします。急冷することで雑菌の繁殖を防ぎ、品質が保たれます。
手順6|完全に冷やしてから裏ごしする
完全に冷えたカスタードをゴムベラで裏ごしするか、ボウルの中でほぐしてなめらかにします。冷えることで固まったカスタードをなめらかな状態に戻します。
手順7|生クリームをしっかり泡立てる
冷やした生クリームをハンドミキサーや泡立て器で八分立てに泡立てます。ボウルや泡立て器も冷やしておくとより安定して泡立てられます。
手順8|カスタードと生クリームを合わせる
なめらかにしたカスタードに泡立てた生クリームを2〜3回に分けて加え、ゴムベラで底からすくい上げるようにやさしく混ぜ合わせます。混ぜすぎると生クリームの気泡が潰れてクリームが重くなるため、均一になったらすぐに止めましょう。
ミルクレープの重ね方
クレープを同じ大きさに整える
焼いたクレープのサイズがバラバラだと断面が揃わず見た目が悪くなります。フライパンに流す生地の量を毎回同じにすることで、均一なサイズのクレープが焼けます。
1枚ずつクリームを塗る
ケーキのターンテーブルや大きなお皿にクレープを1枚置き、クリームを適量のせます。スプーンまたはオフセットスパチュラを使うと均一に塗りやすいです。
クリームは端まで均一に広げる
クリームを端まで広げないと重ねたときに端がつぶれて断面がきれいに見えなくなります。中心から外側に向かって薄く均一に広げることがきれいな層を作るポイントです。
生地とクリームを交互に重ねる
クレープ→クリーム→クレープ→クリームの順に繰り返します。1層あたりのクリームの量が均一になるよう、毎回同じ量を塗ることが断面の美しさにつながります。
側面を軽くならす
重ねるたびに側面にはみ出たクリームをカードやスパチュラで軽くならします。側面が整っていることで仕上がりが美しくなります。
仕上げ用のクレープを上からかぶせる
最後に焼き色がきれいなクレープを上からかぶせます。このクレープが一番上の顔になるため、最も状態のよいものを選びましょう。
冷蔵庫でしっかり冷やす
重ね終わったら冷蔵庫で最低4時間、できれば一晩冷やします。冷やすことでクリームが落ち着いてクレープと一体化し、切り分けたときにきれいな断面が現れます。
ミルクレープの重ね方の詳しい解説については、おうちお菓子のミルクレープレシピも参考になります。
ミルクレープをきれいな層に仕上げるポイント
クレープの厚みをそろえる
フライパンに流す生地量を毎回レードルで計量することで、クレープの厚みを均一にできます。厚みが不均一だと重ねたときに傾いたり、断面の層が不均一になります。
クリームの量を毎回そろえる
大さじ1〜1.5程度のクリームを1枚あたりの基準量として、スプーンで毎回同量を使います。多すぎても少なすぎても層がきれいに見えません。
端までしっかりクリームを塗る
クリームが端まで塗られていないと、重ねたときに端部分のクレープだけが重なり、断面に層のない部分ができてしまいます。オフセットスパチュラを使うと端まで薄く広げやすいです。
重ねるたびに中心をずらさない
クレープを重ねるたびに中心がずれると、仕上がりが傾いてしまいます。常に前の層の真上に重ねることを意識して積み上げましょう。
仕上げ後にしっかり冷やしてなじませる
重ね終わった直後は層が不安定です。冷蔵庫でしっかり冷やすことでクリームが固まって層が安定し、カットしたときにきれいな断面が出やすくなります。
一晩冷やすと切りやすくなる
4時間の冷却でもある程度固まりますが、一晩(8時間以上)冷やすとクレープとクリームがよりよくなじんで一体化します。翌日のほうがカットしやすく断面もきれいに出やすいです。
ミルクレープをきれいにカットする方法
十分に冷やしてから切る
冷やしが不十分なうちに切るとクリームが崩れて断面がぐちゃぐちゃになります。最低でも4時間、理想は一晩冷やしてからカットしましょう。
包丁を温めて使う
包丁を熱湯に浸けて温め、水気を拭いてから切ると断面がきれいに出ます。温めた刃でスパッと切ることで層が潰れにくくなります。
一切れごとに包丁を拭く
切るたびに包丁についたクリームを拭き取り、必要に応じて再び温めてから次を切ります。クリームが刃についたまま切ると断面が汚れてしまいます。
力を入れすぎずゆっくり切る
力を込めて一気に押し切ると層が潰れてしまいます。温めた包丁を使いながらゆっくりと前後に動かすように切ることで、層を潰さずにカットできます。
層が崩れないように支えながら切る
切り分けた一切れをスパチュラやケーキサーバーで支えながら皿に移します。層が崩れないよう、底からしっかり支えることがポイントです。
ミルクレープ作りでよくある失敗と原因
クレープが破れる
生地を休ませる時間が短い
休ませる時間が足りないとグルテンが緊張した状態で生地が扱いにくく、薄く伸ばすと破れやすくなります。最低でも3時間は休ませましょう。
焼くときに厚みが均一でない
フライパンに流した後の広げ方が不十分だと部分的に薄くなりすぎて破れやすくなります。フライパンを素早く回して均一に広げることを意識しましょう。
クレープが厚くなる
生地を入れすぎている
一度に多くの生地を流すと厚いクレープになります。薄いクレープを焼くには生地をできるだけ少量(レードル半分程度)にすることが基本です。
フライパンに広げるのが遅い
生地を流した後にすぐ広げないと、生地が固まりはじめて均一に広がらなくなります。生地を流したらすぐにフライパンを傾けて素早く広げましょう。
断面がきれいにならない
クリームが端まで塗れていない
クリームが端まで届いていないと、切ったときに端の方に層が現れません。必ず端まで均一に薄く塗ることが美しい断面の基本です。
冷やす時間が短い
冷やす時間が不足するとクリームが固まらずカットしたときに層が崩れます。最低でも4時間の冷却を確保しましょう。
カットすると崩れる
出来たてをすぐ切っている
重ねた直後はクリームが不安定でカットすると崩れます。必ず冷蔵庫でしっかり冷やしてから切りましょう。
クリームがやわらかすぎる
カスタードが完全に冷えていない状態や生クリームの泡立てが不足していると、クリーム全体がやわらかすぎてカットしたときに崩れます。クリームはしっかり作ることが大切です。
ミルクレープのアレンジアイデア
チョコミルクレープ
クレープ生地の薄力粉の一部(大さじ2程度)をピュアのコーヒーパウダーに置き換えて作ります。クリームにも溶かしたチョコレートを混ぜ込むと、全体的にチョコレートの風味が楽しめます。上面にガナッシュをかけて固めると本格的な見た目になります。
抹茶ミルクレープ
クレープ生地に抹茶パウダー(大さじ1〜2程度)を混ぜ込みます。クリームにもほんのり抹茶を加えると和風の上品な味わいになります。小豆あんを一緒に挟むと和スイーツらしい仕上がりになります。
チーズクリームミルクレープ
カスタードクリームの代わりにクリームチーズと砂糖を合わせたクリームを使います。ヨーグルトを少量加えるとさっぱりとした酸味が加わります。フルーツとの相性が特によいアレンジです。
いちごミルクレープ
クリームの層にスライスしたいちごを挟み込みます。いちごの赤が断面に現れて非常に美しい見た目になります。旬のいちごを使うと甘みと酸味のバランスが特においしく仕上がります。
季節のフルーツミルクレープ
バナナ
スライスしたバナナをクリームの層に挟みます。バナナは空気に触れると変色しやすいのでレモン汁を軽くかけてから使うとよいでしょう。
キウイ
薄くスライスしたキウイを挟むと鮮やかなグリーンが断面に映えます。酸味がクリームの甘さを引き立てます。
桃
旬の夏に、コンポートや缶詰の桃をスライスして使うと上品な甘みが楽しめます。ピンク色の断面がエレガントな仕上がりになります。
ベリー
ブルーベリー・ラズベリー・いちごなどのミックスベリーを挟みます。それぞれの色が断面に混ざり、カラフルで華やかなミルクレープになります。
ミルクレープのアレンジアイデアについては、macaroniのミルクレープアレンジ特集も参考になります。また、やおよろず人でも季節のスイーツレシピを紹介しています。
ミルクレープの保存方法
冷蔵保存する場合
ミルクレープはカスタードと生クリームを使っているため、冷蔵保存が基本です。保存期間の目安は2〜3日です。作ってから翌日のほうがクリームがなじんでおいしくなることが多いです。
乾燥を防ぐためにラップをする
ラップでミルクレープ全体を覆うか、密閉容器に入れて保存します。乾燥するとクレープがかたくなるため、必ず密閉した状態で保存しましょう。
におい移りを防いで保存する
冷蔵庫内のにおいが強い食材(カットした玉ねぎや漬け物など)の近くに保存するとにおいが移る場合があります。できれば密閉容器に入れて他の食材から離して保存しましょう。
早めに食べきる
生クリームやカスタードを使ったスイーツは傷みやすいため、2〜3日以内に食べきることをおすすめします。においや味に違和感を感じたら食べることを控えましょう。
冷凍保存する場合の注意点
クリームやフルーツの状態が変わることがある
ミルクレープは冷凍保存できますが、解凍後にカスタードクリームが分離したり生クリームの食感が変わることがあります。フルーツ入りのものは特に解凍後に水分が出やすいです。
解凍は冷蔵庫でゆっくり行う
冷凍したミルクレープは食べる前日に冷蔵庫に移してゆっくり解凍します。室温での急速解凍はクリームの分離や水分の出すぎにつながるためおすすめできません。
ミルクレープに関するよくある質問
ミルクレープはどこの国のお菓子ですか?
クレープ自体はフランス発祥ですが、複数のクレープとクリームを重ねた「ミルクレープ(Mille Crêpes)」は日本で生まれたスイーツとされています。現在では日本を代表するスイーツのひとつとして国際的にも知られており、海外のパティスリーでも見かけるようになっています(※起源については諸説あります)。
クレープ生地は何時間休ませればよいですか?
最低3時間は休ませることをおすすめします。できれば前日の夜に仕込んで一晩(8時間以上)冷蔵庫で休ませると、グルテンがよく落ち着いて薄く均一に焼けるようになります。短時間しか取れない場合でも、1時間以上は確保しましょう。
ミルクレープは何枚くらい重ねるとよいですか?
10〜20枚が一般的な目安です。10枚でも十分な層が出ますが、15〜20枚重ねるとより美しい断面になります。クレープの厚みによって層の見え方が変わるため、薄く焼けるほど多く重ねても食べやすくなります。
クリームは生クリームだけでも作れますか?
はい、生クリームだけでもできます。泡立てた生クリームに砂糖とバニラを加えたシンプルなクリームを使うと軽やかで食べやすいミルクレープになります。ただしカスタードクリームと組み合わせた方が風味豊かで安定感のあるクリームになります。詳しいレシピはデリッシュキッチンのミルクレープレシピも参考になります。
ミルクレープをきれいに切るにはどうすればよいですか?
温めた包丁でゆっくり切ることが最大のポイントです。包丁を熱湯に浸けて温め水気を拭いてから切り、一切れごとに包丁を拭いてまた温め直すことで常にきれいな断面が出せます。一晩冷やすとクリームが固まってより切りやすくなります。
ミルクレープは前日に作れますか?
はい、前日に作ることをおすすめします。重ねた後に一晩冷蔵庫で冷やすことでクレープとクリームがよくなじみ、しっとりとした食感になります。翌日のほうが層が安定してカットしやすくなるため、パーティーや誕生日などのイベントには前日に仕込むのが理想的です。
ミルクレープは冷凍できますか?
冷凍することは可能ですが、解凍後にカスタードクリームの食感が変わったり生クリームが分離したりすることがあります。食べる前日に冷蔵庫でゆっくり解凍することで、できる限り元の状態に近づけることができます。品質を重視する場合は冷蔵保存で2〜3日以内に食べることをおすすめします。
基本のミルクレープを覚えて美しい層のケーキを楽しもう
成功のポイントは薄いクレープと均一なクリーム
ミルクレープの美しい断面を作るためには、クレープを薄く均一に焼くことと、クリームを毎回同じ量・端まで均一に塗ることが最も重要です。生地を十分に休ませてフライパンに素早く広げる習慣をつけるだけで、格段に仕上がりが変わります。
しっかり冷やすことで層がなじみ切りやすくなる
どんなに丁寧に重ねても、冷やす時間が短ければきれいな断面は出ません。一晩しっかり冷やすことでクレープとクリームが一体化し、温めた包丁でゆっくり切るだけで美しい層が現れます。
チョコや抹茶、フルーツで好みのアレンジを楽しむ
基本のバニラミルクレープをマスターしたら、抹茶・チョコレート・フルーツなど好みのアレンジに挑戦してみましょう。季節の食材を使ったミルクレープは見た目も味も特別感があり、誕生日や記念日のケーキとしても喜ばれる一品です。ぜひ美しい層のミルクレープを自宅で楽しんでみてください。