「みたらし団子って、自宅で作れるの?」と思っていませんか?
実は、白玉粉・上新粉・砂糖・水だけで作れるもちもち団子に、しょうゆベースのタレを合わせるだけで、お祭りや和菓子屋で食べる本格的なみたらし団子が自宅で再現できます。
この記事では、粉の種類と役割の違い・生地の作り方・ゆで方・絶品タレのレシピ・焼き方のコツから、よくある失敗と対処法・アレンジレシピまでを初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
みたらし団子は自宅で作れる人気の定番和菓子

みたらし団子とは
みたらし団子は、米粉で作ったもちもちの団子を串に刺し、しょうゆ・砂糖・みりんを合わせた甘辛いタレをかけた日本の伝統的な和菓子です。「みたらし」は漢字で「御手洗」と書き、神社の手水(てみず)に由来するとされています。
お祭りの屋台・縁日・和菓子店と、日本人に広く親しまれており、子どもから大人まで世代を問わず愛される定番和菓子です。
甘じょっぱいタレが人気の理由
みたらし団子の最大の特徴は、甘みと塩気(しょうゆのコク)が絶妙に合わさったタレにあります。砂糖だけの甘さではなく、しょうゆの風味が加わることで食欲をそそる「甘じょっぱさ」が生まれます。団子のもちもちした食感との相性も抜群で、一度食べるとクセになる味わいです。
手作りなら団子の食感や焼き加減を調整できる
市販品は食感が一定ですが、手作りなら白玉粉と上新粉の配合を変えることで、やわらかめ・もちもち・歯切れよしと好みの食感に仕上げられます。タレの甘さや辛さも自由に調整でき、バーナーで炙って香ばしさを加えるひと手間も手作りならではの楽しみです。
みたらし団子の由来と豆知識

みたらし団子のルーツ
みたらし団子の発祥は京都の下鴨神社(賀茂御祖神社)とされています。境内にある御手洗池(みたらしいけ)の水泡をかたどって団子を作ったのが始まりと伝えられており、現在も下鴨神社の参道に老舗の団子店が残っています。
毎年夏に行われる「御手洗祭(みたらしまつり)」の際に振る舞われたことから広まり、全国へと伝わっていったとされています。
串に刺す団子の数の違い
4個で作られることが多い理由
現在は1串に団子を4個刺すスタイルが最も一般的です。関東を中心に広まったスタイルで、食べやすい量と見た目のバランスがよいとされています。
5個で作られていたとされる背景
かつては1串に5個刺すスタイルが主流だったとされています。5個は人間の身体(頭・両手・両足)を表すという説もあります。現在でも京都など関西の一部では5個串が見られます。地域によって文化の違いが楽しめるのも、みたらし団子の興味深いところです。
みたらし団子作りに使う粉の種類

みたらし団子を作るときに使う粉は、主に白玉粉と上新粉の2種類です。それぞれの特徴を理解しておくと、好みの食感に仕上げやすくなります。
白玉粉の特徴
もち米由来の粉
白玉粉はもち米を水に浸して水挽きし、乾燥させた粉です。きめが細かく、水に溶けやすい性質があります。
もちもちやわらかい食感に仕上がる
もち米のでんぷん(アミロペクチン)を多く含むため、加熱するとやわらかくのびのよいもちもちした食感になります。冷めても比較的やわらかさが続くのが特徴です。
上新粉の特徴
うるち米由来の粉
上新粉はうるち米(普通の白米)を乾式製粉した粉です。柏餅・草餅・月見団子などの和菓子に広く使われています。
弾力と歯切れのよさが出る
うるち米のでんぷン(アミロース)を含むため、加熱するとしっかりとした弾力と歯切れのよさが生まれます。白玉粉より少し硬めで、和菓子らしい「コシ」のある食感になります。
白玉粉と上新粉を合わせるメリット
もちもち感と歯切れのよさを両立できる
白玉粉だけだとやわらかすぎてタレが絡みにくく、上新粉だけだと硬めで口当たりが重くなりがちです。2種類を混ぜ合わせることで、もちもちした食感と適度な歯切れのよさを両立できます。
配合を変えることで好みの食感に調整できる
白玉粉を多めにするとやわらかく、上新粉を多めにするとしっかりした食感になります。自分好みの配合を見つけるのも手作りの楽しさのひとつです。
基本のみたらし団子レシピに必要な材料
団子に使う材料(10〜12本分)
| 材料 | 分量 | 備考 |
|---|---|---|
| 白玉粉 | 100g | – |
| 上新粉 | 50g | – |
| 砂糖 | 大さじ1 | 上白糖またはグラニュー糖 |
| 水 | 110〜120ml | 生地の状態を見ながら調整 |
みたらしタレに使う材料
| 材料 | 分量 | 備考 |
|---|---|---|
| しょうゆ | 大さじ2 | – |
| 砂糖 | 大さじ3〜4 | 甘さの好みで調整 |
| みりん | 大さじ1 | – |
| 水 | 100ml | – |
| 片栗粉 | 大さじ1と1/2 | とろみづけ用 |
しょうゆ
タレの塩気と風味のベースです。濃口しょうゆが基本ですが、薄口しょうゆを使うと色が薄めに仕上がります。
砂糖
タレの甘みを決める材料です。上白糖が使いやすいですが、黒砂糖を使うとコクのある風味になります。
みりん
甘みに深みとツヤを加える役割を担います。みりん風調味料でも代用できますが、本みりんを使うほうが風味がよく仕上がります。
水
タレの濃度を調整します。片栗粉は必ず水に溶かしてから加えるのが基本です。
片栗粉
タレにとろみをつける役割を担います。加熱するとでんぷんが糊化してとろみが生まれます。加えるときは必ず事前に水で溶いておきましょう。
もちもち団子の作り方
全工程の目安時間は約30〜40分です。
手順1:白玉粉・上新粉・砂糖を混ぜる
ボウルに白玉粉・上新粉・砂糖を入れ、泡立て器またはゴムベラでよく混ぜ合わせます。粉類をしっかり混ぜておくことで、水を加えたときに均一な生地になりやすくなります。
手順2:水を少しずつ加える
水を3〜4回に分けて少しずつ加え、そのつど全体をよく混ぜます。一度に全量加えると生地が水っぽくなりすぎるため、少量ずつ加えながら生地の状態を確認してください。目安は耳たぶ程度のやわらかさです。
手順3:手でこねて生地をまとめる
ある程度まとまってきたら手でこねてひとかたまりにします。表面がなめらかでひび割れのない状態になれば生地の完成です。べたつく場合は上新粉を少量足し、硬い場合は水を数滴ずつ足して調整します。
手順4:10gずつ丸める
生地を10g(または好みのサイズ)ずつちぎり、手のひらで転がして丸めます。同じ大きさに揃えると均一に火が通りやすくなります。親指の腹を使って円を描くようにくるくると回すと、きれいな球形に仕上がります。
手順5:沸騰した湯でゆでる
大きめの鍋にたっぷりの湯を沸騰させ、団子を入れます。鍋が小さいと団子同士がくっつきやすいため、余裕のある大きさの鍋を使いましょう。入れた直後はくっつかないよう、やさしくかき混ぜます。
手順6:団子が浮いてからさらに加熱する
団子が鍋底から浮き上がってきたら、そこからさらに1〜2分加熱します。浮き上がっただけでは中まで火が通っていないことがあるため、浮いた後に追加で加熱することが大切です。
ポイント: 取り出す前に1粒切って断面を確認しましょう。中が白く生っぽい部分が残っていたら、さらに30秒〜1分加熱してください。
手順7:水に取って粗熱を取る
ゆで上がったらすぐに冷水(または氷水)の入ったボウルに取り出します。冷水に入れることで表面がきゅっと締まり、もちもちとした食感が増します。急冷しないと団子同士がくっついてしまうため、この工程は省かないようにしましょう。
手順8:水気を拭き取って竹串に刺す
冷えた団子をキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取り、竹串に3〜4個刺します。水気が残っているとタレが絡みにくくなるため、丁寧に拭き取ることが仕上がりのきれいさに直結します。
白ごはん.comのみたらし団子レシピでは、団子の成形方法と粉の配合についての詳しい解説を確認できます。
絶品みたらしタレの作り方
手順1:鍋にタレの材料をすべて入れる
しょうゆ・砂糖・みりん・水をすべて鍋に入れます。このとき片栗粉も水と一緒に事前によく溶いてから加えるのが基本です。先に他の材料と混ぜ合わせてから加熱するため、片栗粉を後から加える方法より全体が均一になりやすいです。
手順2:片栗粉がダマにならないようによく混ぜる
火にかける前に鍋の中の材料をゴムベラでよく混ぜます。片栗粉が底に沈んでいる場合があるため、加熱前に必ず底からひと混ぜすることがダマを防ぐ最重要工程です。
手順3:中火で混ぜながら加熱する
中火にかけ、ゴムベラで鍋底から絶えず混ぜながら加熱します。混ぜるのを止めると片栗粉が鍋底で固まってしまいます。火にかけている間は混ぜる手を止めないことが鉄則です。
手順4:透き通ってとろみが出るまで煮る
しばらく加熱すると、白く濁っていたタレが透き通りながらとろみが出てきます。全体が均一に透明になってきたら仕上がりのサインです。とろみが出るまでの目安は中火で2〜3分です。
手順5:弱火でさらに加熱してなめらかに仕上げる
とろみが出たら弱火に落とし、さらに30秒〜1分加熱してなめらかに仕上げます。片栗粉のでんぷんをしっかり加熱することで、タレが時間が経ってもダレにくくなります。
手順6:団子にたっぷりかける
竹串に刺した団子の上からタレをたっぷりとかけます。スプーンで上から回しかけるか、団子をタレに浸してからお皿に盛りましょう。タレはまだ温かいうちが絡みやすいため、団子が完成したタイミングに合わせてタレを作るのが理想です。
cottaのみたらし団子特集では、タレの材料の選び方と失敗しない加熱のコツを詳しく紹介しています。
みたらし団子をおいしく作るコツ
白玉粉と上新粉を合わせて使う
どちらか一方だけで作るより、2種類を合わせることでもちもち感と歯切れのバランスがとれた理想的な団子になります。基本の配合は白玉粉2:上新粉1が目安です。
水分量は生地の状態を見ながら調整する
粉の種類やメーカーによって吸水量が異なります。記載の水分量はあくまで目安として、「耳たぶ程度のやわらかさ」を基準に生地の状態を見ながら調整しましょう。
水は最後に少し残して加える
全量を一度に加えず、最後の10〜15mlは様子を見ながら少量ずつ足していきます。加えすぎてしまうと元に戻せないため、慎重に少量ずつ調整するクセをつけましょう。
団子をゆですぎない
長時間ゆで続けると団子が水っぽくなり、食感が悪くなります。浮き上がってから1〜2分を目安に引き上げましょう。ゆで時間は団子のサイズによって調整が必要です。
ゆでた後は水気をしっかり取る
冷水から引き上げた後の水気はしっかり拭き取ります。水分が残るとタレが絡みにくく、見た目も水っぽくなってしまいます。
タレは絶えず混ぜながら加熱する
混ぜる手を止めた瞬間に片栗粉が鍋底で固まり始めます。タレを加熱している間は必ずゴムベラで底から混ぜ続けましょう。
香ばしく仕上げる焼き方のポイント
団子を串に刺してから炙る
ゆでた団子を竹串に刺してから焼き色をつけます。串に刺したまま炙ることで、均一に焼き目をつけやすくなります。
バーナーで好みの焼き色をつける
キッチン用のガスバーナーを使うと、カフェや和菓子屋のような焼き色を手軽につけられます。串を回しながら全体に均一に当てるのがポイントです。焦げすぎないよう15〜20cmほど離して炙りましょう。
焼き目をつけるとタレとの相性がよくなる
表面に焼き色をつけることで香ばしいメイラード反応の風味が生まれ、甘じょっぱいタレとの相性が格段によくなります。焼き目のない団子とは一味違う本格的な仕上がりになります。
魚焼きグリルを使う場合の注意点
バーナーがない場合は魚焼きグリルでも焼き色をつけられます。竹串が焦げないようアルミホイルで串部分を覆い、団子のみが加熱されるようにするのがポイントです。強火で2〜3分を目安に焼き色を確認しながら進めましょう。
みたらし団子の食感を調整する方法
もちもち感を強くしたい場合
白玉粉を多めにする
白玉粉の割合を増やすと(例:白玉粉3:上新粉1)、よりやわらかくのびのよいもちもち食感に仕上がります。子どもや高齢者など、やわらかい食感が好みの方に向いています。
歯切れのよさを出したい場合
上新粉を多めにする
上新粉の割合を増やすと(例:白玉粉1:上新粉1)、弾力があってしっかりした食感に仕上がります。和菓子らしいコシを重視したい場合はこちらの配合がおすすめです。
やわらかく仕上げたい場合
水分量を慎重に調整する
水の量を少し多めにすると(標準より10ml程度増やす)、全体的にやわらかい仕上がりになります。ただし水分が多すぎると成形しにくくなるため、少量ずつ足しながら生地の状態を確認してください。
みたらし団子作りでよくある失敗と対処法
団子の生地がべたつく
水分が多すぎることが原因です。上新粉を少量(小さじ1程度)ずつ足しながらこね直すと生地がまとまってきます。注意: 白玉粉を足しすぎるとやわらかくなりすぎるため、硬さを調整するときは上新粉を使いましょう。
団子が硬くなる
ゆで時間が足りない・冷水に入れる時間が長すぎる・時間が経ちすぎたことが原因です。ゆで時間を少し延ばし、冷水には粗熱が取れたらすぐに引き上げましょう。時間が経って硬くなった場合は、電子レンジで10〜15秒温め直すとやわらかさが戻ります。
団子がまとまらない
水分が足りないことが原因です。水を数滴ずつ足しながらこね直します。それでもまとまらない場合は、ぬるま湯(40℃程度)に変えると生地がなじみやすくなります。
タレがダマになる
片栗粉が十分に溶けていない・加熱中に混ぜるのを止めたことが原因です。加熱前に必ず材料を底までよく混ぜてから火にかけ、加熱中は混ぜ続けましょう。ダマができてしまった場合は、こし器でこすことでなめらかに戻せます。
タレがゆるすぎる
片栗粉の量が足りない・加熱が不十分なことが原因です。片栗粉小さじ1を水小さじ2で溶いて加え、弱火で混ぜながら再加熱するととろみが増します。
タレが固まりすぎる
片栗粉が多すぎる・加熱しすぎたことが原因です。水を大さじ1ずつ少量ずつ加えながら弱火で混ぜて溶かすと、なめらかな状態に戻せます。
みたらし団子の保存方法と食べ方
できたてを食べるのがおすすめ
みたらし団子はゆで上がってタレをかけたできたてが最もおいしい状態です。もちもちした食感とタレの風味が最大限に楽しめます。作ったその日のうちに食べきることを前提に作るのが理想です。
時間が経つと硬くなりやすい理由
米粉の団子は冷えるとでんぷんが老化(β化)して硬くなります。特に冷蔵庫に入れると硬化が早まります。これは避けられない性質のため、保存するよりも食べきれる分だけ作るのが最もよい方法です。
保存する場合の注意点
どうしても保存が必要な場合は、タレをかけない状態でラップに包んで常温保存しましょう。保存期間の目安は当日中です。タレをかけた状態での保存は水分が出てべたつきやすくなるためおすすめしません。
食べる前に温め直す方法
硬くなった団子はラップをかけて電子レンジで10〜20秒(600W)加熱すると、やわらかさが戻ります。加熱しすぎると溶けたように柔らかくなりすぎるため、短時間ずつ様子を見ながら加熱しましょう。温め直した後にタレを新たにかけると、より美味しく食べられます。
みたらし団子のおすすめアレンジ
焼きみたらし団子
ゆでた団子をフライパンまたはバーナーで焼き色をつけてからタレを絡める定番アレンジです。香ばしい焦げ目がタレの甘辛さを引き立て、表面はカリッと中はもちもちとした食感の違いが楽しめます。屋台のみたらし団子に最も近い仕上がりになります。
きなこをかけたみたらし団子
タレの代わりにきなこと砂糖を混ぜたものをかけると、風味が変わります。みたらしタレときなこを両方用意して半分ずつ楽しむのもおすすめです。
あんこを添えた和風アレンジ
みたらしタレの代わりに市販のつぶあんやこしあんを添えると、あんこ団子風のアレンジになります。タレとあんこの両方を用意して食べ比べするのも楽しいです。
アイスに添えるみたらし団子
バニラアイスの上にみたらし団子をのせ、タレをかけると和洋折衷のデザートになります。冷たいアイスと温かいタレの組み合わせが意外においしく、見た目も映えてホームパーティーのデザートにも喜ばれます。
黒蜜風味のみたらしタレ
タレを作るときに砂糖の代わりに黒砂糖を使うか、仕上げに黒蜜を少量加えると、コクのある風味豊かなタレになります。きなこと一緒に添えると和菓子の定番「くずきり風」の見た目に仕上がります。
味の素パークのみたらし団子レシピでは、タレのアレンジ方法と団子の成形コツを詳しく解説しています。
みたらし団子レシピを覚えておうちで本格和菓子を楽しもう
白玉粉と上新粉を使うと食感のバランスがよくなる
どちらか一方の粉だけで作るよりも、白玉粉と上新粉を合わせることでもちもち感と歯切れのよさを両立した理想的な団子に仕上がります。基本の白玉粉2:上新粉1の配合から始めて、好みに合わせて調整してみましょう。
クックパッドのみたらし団子レシピ(人気レシピの配合と作り方)もあわせて参考にすると、さらにバリエーションが広がります。
甘じょっぱいタレは材料を混ぜて加熱するだけで作れる
しょうゆ・砂糖・みりん・水・片栗粉を鍋に入れて混ぜながら加熱するだけで、本格的なみたらしタレが完成します。コツは加熱前によく混ぜておくことと、加熱中は絶えず混ぜ続けることの2点だけです。
炙りを加えれば香ばしい本格的な仕上がりになる
バーナーや魚焼きグリルで焼き色をつけるひと手間を加えると、香ばしさが加わって本格的な仕上がりになります。甘じょっぱいタレと香ばしい焼き目の組み合わせは、市販品にも引けをとらないおいしさです。
今週末はぜひ手作りみたらし団子に挑戦してみてください。やおよろず人のSNSマガジン(https://sns.yaoyorozu-hito.jp/)では、和菓子づくりや家庭料理のレシピアイデアも発信しています。