カヌレは、外側のバリッとした香ばしさと中のもっちりとした独特の食感が魅力のフランス菓子です。バニラとラム酒が香る大人の焼き菓子として、パティスリーや焼き菓子専門店でも人気を集めています。
「作るのが難しそう」と思われがちですが、コツさえ押さえれば家庭のオーブンでも本格的なカヌレが焼けます。最大のポイントは生地を混ぜすぎない・しっかり寝かせる・温度管理の3つです。
この記事では、初心者でも失敗しない基本のカヌレレシピを工程ごとに丁寧に解説します。よくある失敗の原因・型の選び方・保存と温め直しの方法まで網羅しているので、はじめてカヌレを作る方もぜひ参考にしてください。
- ⏱ 生地作り:30分 / 寝かせ:12〜24時間 / 焼成:50〜60分
- 👤 難易度:★★★(コツを押さえれば初心者も挑戦できます)
- 🧂 材料:10種類(基本配合)
カヌレとはどんなお菓子?

フランス・ボルドー地方発祥の焼き菓子
カヌレはフランス南西部のボルドー地方で生まれた伝統的な焼き菓子です。18世紀ごろからボルドーの修道院で作られていたとされており、当時ワイン生産の工程で余った卵黄を活用して作られたのが始まりといわれています(※起源については諸説あります)。現在でもボルドーを代表するスイーツとして世界中で親しまれています。
正式名称はカヌレ・ド・ボルドー
正式名称は「カヌレ・ド・ボルドー(Canelé de Bordeaux)」で、ボルドーのカヌレを意味します。フランスではカヌレという名称と産地名がセットで使われることが多く、ボルドーの地理的表示を持つ伝統菓子として位置づけられています。
縦に溝のある専用型で焼くのが特徴
カヌレの特徴的な形は、縦に細かい溝が入った専用型によるものです。この溝が熱の伝わり方に影響を与え、外側のバリッとしたカラメル状の表面と中のもっちりとした食感の差を生み出します。型の内面にバターを塗って焼くことで独特の香ばしさが生まれます。
外側はバリッと中はもっちりした食感
カヌレの最大の魅力は、外側と中の食感のコントラストです。外側は深いカラメル色に焼かれてパリッとした薄い殻を形成し、中はまるでプリンのようなもっちりとした弾力のある食感になります。この二層構造の食感体験は他の焼き菓子にはなかなか見られない特別なものです。
バニラとラム酒が香る大人向けスイーツ
カヌレの生地にはバニラとラム酒が欠かせない香りのアクセントです。バニラのやさしい甘い香りとラム酒の芳醇な香りが合わさって、大人が楽しめる奥深い風味を生み出しています。お酒が苦手な方はラム酒の量を減らすか省くことも可能ですが、香りが大きく変わります。
基本のカヌレ作りに必要な材料

| 材料 | 分量(6〜8個分) |
|---|---|
| 牛乳 | 500ml |
| バニラペースト(またはバニラビーンズ) | 小さじ1(1/2本) |
| 薄力粉 | 70g |
| 強力粉 | 30g |
| グラニュー糖 | 200g |
| 卵黄 | 2個分 |
| 全卵 | 1個 |
| ラム酒 | 大さじ2(30ml) |
| 無塩バター(焦がしバター用) | 25g |
| 型に塗るバター(無塩または有塩) | 適量 |
牛乳
カヌレ生地のベースになる材料です。成分無調整の牛乳を使うとコクのある風味に仕上がります。温めてから粉類に加えることで生地がなめらかになります。
バニラペースト
カヌレに上品な甘い香りをつける重要な材料です。バニラペーストはバニラビーンズの種をペースト状にしたもので、バニラビーンズよりも扱いやすく経済的です。バニラビーンズで代用する場合はさやを割いて種をこそぎ取り、さやごと牛乳に加えて温めます。
薄力粉
生地の柔らかさとなめらかさを作る材料です。強力粉と組み合わせることで適度な弾力が生まれ、カヌレ特有のもっちり食感につながります。
強力粉
グルテン含量が多い強力粉を加えることで、生地に弾力と構造が生まれます。薄力粉だけではもっちり感が弱くなるため、両者の組み合わせが本格的な食感を作ります。
グラニュー糖
カヌレには多めの砂糖を使います。砂糖が型の表面で高温にさらされてカラメル化し、特徴的なバリッとした外皮を形成します。グラニュー糖はカラメル化しやすくクセのない甘さのためカヌレに最適です。
卵黄
コクとなめらかさを加え、生地をつなぐ役割を果たします。ボルドーでは伝統的にワイン製造で余った卵黄を使ったとされており、カヌレに欠かせない材料のひとつです。
全卵
卵黄と合わせて使うことで生地の構造を安定させます。卵白のタンパク質が焼成中に生地の形を支える役割も担います。
ラム酒
カヌレのもうひとつの主役ともいえる香りの材料です。サトウキビを原料とするラム酒の芳醇な甘い香りが、焼成後も残って大人向けの風味を作ります。ダークラムを使うとより深みのある香りになります。
無塩バター
焦がしバターにして生地に加えることで、バター単体とは異なるナッツのような香ばしい風味が生まれます。この焦がしバターがカヌレの風味をより複雑で豊かにします。
型に塗るバター
型の内面全体に塗ることで型離れをよくします。銅型の場合は蜜蝋を塗るのが伝統的ですが、家庭ではバターで代用できます。
材料選びで仕上がりが変わるポイント
薄力粉と強力粉を組み合わせる
薄力粉だけではもっちり感が弱く、強力粉だけでは固くなりすぎます。7:3程度の比率で組み合わせることで、カヌレ特有の中のもっちりした食感が生まれます。
ラム酒で香りを加える
ラム酒の量は好みで調整できますが、完全に省くとカヌレらしい大人の風味が失われます。子ども向けに作る場合はラム酒をごく少量に抑えるか、バニラエッセンスで代用する方法もあります。
焦がしバターで風味を深める
溶かしバターではなく焦がしバターを使うことで、カヌレの風味が格段に豊かになります。少量でも風味への貢献度が大きいため、手間をかける価値のある工程です。
カヌレ作りの下準備

焦がしバターを作って冷ましておく
小鍋に無塩バターを入れて中火で加熱し、沈殿物が薄茶色になったら火から下ろして冷水で鍋底を冷やします。完全に冷めてから生地に加えるため、生地作りの前に準備しておきましょう。
牛乳とバニラを温める
鍋に牛乳とバニラペースト(またはバニラビーンズのさやと種)を入れて中火で温め、沸騰直前で火を止めます。バニラの香りをしっかり牛乳に移すことが大切です。温めた牛乳は粉類に加える前に人肌程度(40〜50℃)まで冷ましておきます。
粉類と砂糖を混ぜておく
薄力粉・強力粉・グラニュー糖をボウルに合わせ、ホイッパーでよく混ぜておきます。粉類を先に混ぜておくことで、牛乳を加えたときにムラなく混ざりやすくなります。
卵を溶きほぐしておく
卵黄と全卵を合わせてよく溶きほぐしておきます。生地に加えるときに均一に混ざりやすくなります。
型にバターを塗る
カヌレ型の内面全体に、室温に戻したバターを刷毛またはキッチンペーパーで薄く均一に塗ります。溝の部分も忘れずに塗り込んでください。塗った後は冷蔵庫で冷やしておくと型へのバターの密着がよくなります。
生地をこすための網を用意する
生地を仕上げる際にこすための目の細かい網(ストレーナー)を用意しておきます。こす工程でダマやバニラビーンズのさや(使った場合)を取り除き、なめらかな生地に仕上げます。
オーブンをしっかり予熱する
カヌレは焼き始めの高温が非常に重要です。250℃に設定して少なくとも30分以上予熱してください。天板をオーブンに入れた状態で予熱すると庫内温度が安定しやすくなります。
基本のカヌレの作り方

手順1|無塩バターを加熱して焦がしバターを作る
小鍋にバターを入れて中火で加熱します。バターが溶けたらホイッパーで混ぜながら加熱を続け、沈殿物がヘーゼルナッツ色になり香ばしい香りが立ったら火から下ろします。すぐに鍋底を冷水につけて余熱による焦げを止め、完全に冷ましておきます。
手順2|牛乳とバニラを沸騰させて冷ます
鍋に牛乳とバニラペーストを入れて中火で加熱し、鍋のふちに小さな泡が出る沸騰直前で火を止めます。バニラの香りが立ったら、粉類に加える前に人肌程度まで冷ましておきます。
手順3|粉類とグラニュー糖に牛乳を加える
粉類とグラニュー糖を合わせたボウルに、冷ました牛乳を少量ずつ加えながらホイッパーで混ぜます。最初は少量の牛乳で粉をなじませてから残りを加えると、ダマになりにくくなります。
手順4|生地を練らないようにやさしく混ぜる
重要ポイント:カヌレ生地は絶対に練らないことが最重要です。グルテンが出すぎると焼成中に生地が型から飛び出す原因になります。ホイッパーで底からすくい上げるようにやさしく、粉っぽさがなくなる最低限の混ぜ方にとどめましょう。
手順5|焦がしバター・卵・ラム酒を加える
冷ました焦がしバター・溶きほぐした卵・ラム酒を順番に加え、そのつどやさしく混ぜます。混ぜすぎないよう注意しながら全体を均一にまとめます。
手順6|生地を網でこす
目の細かい網を通して生地をこし、ダマや不純物を取り除きます。こすことで生地がなめらかになり、焼き上がりの食感が均一に仕上がります。バニラビーンズのさやを使った場合はここで取り除きます。
手順7|ラップを密着させて冷蔵庫で寝かせる
こした生地の表面にラップを密着させてボウルごとまたは密閉容器に入れ、冷蔵庫で最低12時間、できれば24時間寝かせます。この休眠工程がカヌレの成功を左右する最重要ポイントです。
手順8|焼く前に生地を常温に戻す
冷蔵庫から取り出した生地を室温に30分〜1時間置いて常温に戻します。冷たい状態のまま型に注ぐと温度差が生じて焼き上がりにムラが出ることがあります。
手順9|型の8分目まで生地を注ぐ
バターを塗って準備した型に生地を8分目程度まで注ぎます。入れすぎると焼成中に生地が溢れ出すため、8割が目安です。生地を注ぐ前に型を振って生地が均一に行き渡るようにします。
手順10|高温で焼き始める
250℃に予熱したオーブンで最初の15〜20分間焼きます。この高温での焼き始めが外側のバリッとした表面と美しい焼き色を作る重要な工程です。
手順11|温度を下げて中までじっくり焼く
最初の高温焼成が終わったら180〜190℃に下げて、さらに30〜40分焼きます。合計焼き時間の目安は50〜60分です。型の外側に均一な焼き色がついて、竹串を刺してもほとんど生地がつかない状態になれば完成です。
カヌレの基本的な作り方については、富澤商店のカヌレ基本レシピも参考になります。
カヌレを失敗しないためのポイント

生地を混ぜすぎない
グルテンが出すぎると飛び出しやすくなる
強く混ぜすぎたり長時間混ぜ続けたりすると、小麦粉のグルテンが形成されて生地に粘りと弾力が出すぎます。この状態で焼くと焼成中の膨張に耐えられず、型から生地が溢れ出してしまいます。
少しダマが残ってもこす工程で整えられる
多少ダマが残っていても、こす工程でほとんど解消されます。「ダマをなくさなければ」とつい混ぜすぎてしまいがちですが、混ぜすぎのほうが大きなリスクになります。粉っぽさがなくなった時点で混ぜるのをやめましょう。
生地をしっかり寝かせる
最低12時間は休ませる
生地を寝かせることでグルテンが落ち着き、焼成中の飛び出しリスクが大幅に下がります。最低でも12時間は冷蔵庫で休ませてください。
できれば24時間寝かせる
24時間寝かせると生地全体が均一になじみ、焼き上がりの食感がよりなめらかになります。前日の夜に生地を仕込んで翌日焼くスケジュールが理想的です。
グルテンを落ち着かせて焼成中の飛び出しを防ぐ
十分に寝かせた生地はグルテンが緩んで生地がなめらかになり、焼成中の膨張を制御しやすくなります。時間を省略したい気持ちもわかりますが、この工程だけは守るようにしましょう。
オーブンの庫内温度を管理する
焼き始めの高温が重要
最初の高温(250℃)での焼成が外側のバリッとした表面を形成します。この高温が不足すると外皮が薄くなりバリッと感が出にくくなります。
予熱後も庫内温度を安定させる
家庭用オーブンは設定温度と実際の庫内温度が異なることがあります。オーブン用温度計を使って実際の庫内温度を確認しながら焼くと失敗が減ります。
扉の開閉はできるだけ短時間にする
焼成中にオーブンの扉を開けると庫内温度が急激に下がります。特に最初の高温焼成中は扉を開けないようにしましょう。
カヌレの焼き方と温度管理
天板を入れた状態で予熱する
天板をオーブンに入れたまま予熱することで、庫内の熱が均一に行き渡りやすくなります。予熱が完了した天板に型を並べると底面から均一に熱が伝わり、ムラなく焼けます。
高温で表面をしっかり焼き固める
250℃での最初の焼成(15〜20分)で型に接する表面がカラメル化し、バリッとした外皮が形成されます。この工程を省略したり温度が低かったりすると、外皮が柔らかくなってカヌレらしい食感が出ません。
途中で温度を下げて中まで火を通す
高温での外皮形成が終わったら180〜190℃に下げてじっくり加熱します。この工程で内部がゆっくり加熱されてもっちりとした食感に仕上がります。温度を下げるタイミングは表面に焼き色がしっかりついてからが目安です。
焼き色が薄い場合は追加で焼く
焼き上がりの焼き色が薄いと感じる場合は、200℃に上げて5〜10分追加で焼いてみましょう。外側の色が深まることでバリッと感も増します。
型から外して焼き色を確認する
型に入れたまま焼き色を確認するのは難しいため、1個だけ取り出して底面と側面の焼き色を確認してみましょう。均一な深いきつね色〜チョコレート色が理想です。
家庭用オーブンでは温度計を使うと安心
家庭用オーブンは機種によって実際の温度が設定より10〜20℃低いことがあります。オーブン用温度計(1,000〜2,000円程度)を使うと実際の庫内温度を確認でき、焼き加減の調整がしやすくなります。
カヌレ作りでよくある失敗と原因
生地が型から飛び出す
生地を混ぜすぎている
混ぜすぎでグルテンが出すぎると焼成中の膨張で型から溢れます。牛乳と粉を合わせるときはやさしく最小限に混ぜることを徹底しましょう。
寝かせ時間が短い
12時間未満の寝かせでは生地のグルテンが落ち着ききっておらず、飛び出しリスクが高まります。必ず最低12時間は寝かせてください。
焼き始めの温度が低い
低温で焼き始めると外皮が形成される前に内部が膨張し、型から溢れます。250℃の高温で短時間焼き固めることが大切です。
外側がバリッとしない
焼き色が足りない
外皮のバリッと感は焼き色と連動しています。薄い焼き色では外皮が形成されないため、深いきつね色〜チョコレート色になるまでしっかり焼きましょう。
焼成温度が低い
低温での焼成ではカラメル化が起きにくく、バリッとした外皮が形成されません。250℃の高温でスタートすることが外皮形成の鍵です。
焼き時間が短い
焼き時間が足りないと全体に火が通らず、外皮も薄くなります。合計50〜60分を目安に焼いてください。
中が生焼けになる
温度を下げた後の焼成時間が短い
低温での二段階目の焼成時間が短いと中心部まで火が通りません。30〜40分をしっかり確保してください。
生地を入れすぎている
型の8分目を超えて生地を入れると中心まで火が通りにくくなります。必ず8分目を目安にしましょう。
焼き色にムラが出る
型の間隔が狭い
型同士が近すぎると熱の対流が妨げられてムラが生じます。型と型の間に最低でも3cm程度の間隔を空けましょう。
庫内温度が安定していない
予熱が不十分な状態で焼くと前面と奥で温度差が生じてムラになります。しっかり予熱してから型を入れましょう。
型から外れにくい
型に塗るバターが不足している
バターの塗り方が不均一だったり量が少ないと、型に生地が張り付いて外れなくなります。溝の部分まで均一に塗ることが大切です。
焼き上がり後の扱い方が適切でない
型を逆さまにして数回振ると外れやすくなります。無理やり引き剥がそうとすると形が崩れるため、少し冷ましてから外すほうが安全です。
カヌレの失敗原因と対策については、カヌレ失敗しない方法の解説記事も参考になります。
カヌレ型の選び方
テフロン加工のカヌレ型
初心者でも扱いやすい
テフロン(フッ素樹脂)加工のカヌレ型は表面がノンスティック加工されているため、型離れがスムーズです。銅型に比べて安価で入手しやすく、お手入れも簡単なため初心者に向いています。
型離れしやすい
バターを薄く塗るだけで型から外れやすく、焼き上がりをきれいに取り出せます。シリコン型も同様の使いやすさがありますが、熱伝導率が低いため焼き色がつきにくいことがあります。
銅製カヌレ型
本格的な焼き色を出しやすい
銅型はプロのパティシエが使う本格的な型です。熱伝導率が非常に高いため、型全体に均一に熱が伝わり、深くて美しい均一な焼き色が出やすいのが特徴です。
熱伝導がよく香ばしく焼ける
銅型の高い熱伝導率は外側のバリッとした食感をより強く出しやすくします。ただし価格が高く(1個1,000〜3,000円程度)、蜜蝋の準備など取り扱いにも慣れが必要です。
型によって個数や焼き加減が変わる
テフロン型・銅型・シリコン型では熱伝導率が異なるため、同じレシピでも焼き時間や焼き色の出方が変わります。使用する型に合わせて焼き時間を調整することが大切です。
初めて作るなら扱いやすい型を選ぶ
はじめてカヌレを作る方にはテフロン加工のカヌレ型がおすすめです。型離れがよく失敗しにくいため、まずはテフロン型で基本の焼き方を習得してから銅型への挑戦を検討するのが理想的な順序です。
カヌレの保存方法と日持ち
常温保存する場合
乾燥しないよう保存袋に入れる
常温保存の場合は密閉できる保存袋や容器に入れて、直射日光・高温多湿を避けた涼しい場所で保存します。
当日から翌日を目安に食べきる
カヌレの外側のバリッと感は時間とともに失われていきます。焼きたての食感を楽しみたい場合は当日中、最大でも翌日中に食べることをおすすめします。
冷蔵保存する場合
気温や湿度が高い時期に向いている
夏場や湿度が高い時期は常温保存よりも冷蔵保存が安全です。ただし冷蔵保存するとバリッと感が失われやすくなります。
1個ずつラップで包む
1個ずつラップで包んでから保存容器に入れると、乾燥とにおい移りを防げます。冷蔵での保存期間は2〜3日が目安です。
冷凍保存する場合
1個ずつラップで包む
完全に冷ましたカヌレを1個ずつラップでしっかり包みます。くっつきを防ぎ、解凍時に均一に温まりやすくなります。
フリーザーバッグに入れる
ラップで包んだカヌレをジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。乾燥と冷凍焼けを防ぐために空気をしっかり抜くことが大切です。
2週間程度を目安に食べきる
冷凍保存の期間は2週間程度が目安です。長期保存するほど風味が落ちるため、早めに食べきることをおすすめします。
冷凍カヌレのおいしい温め直し方
冷蔵庫でゆっくり解凍する
食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍するのが最も食感が戻りやすい方法です。室温で急に解凍すると結露が生じてべたつきやすくなります。
電子レンジで軽く温める
解凍済みのカヌレを電子レンジで600W・20〜30秒程度加熱すると内部が温まります。ただし電子レンジだけではバリッと感は戻りにくいです。
トースターで表面を焼き戻す
電子レンジで内部を温めた後、1000Wのトースターで2〜3分加熱すると表面のバリッと感が戻ります。この2段階の温め直しが最もおいしい状態を復元できる方法です。
外側のカリッと感を戻す
オーブンを180℃に予熱して5〜8分加熱する方法でも外側のカリッと感が戻ります。トースターより均一に温まりやすいため、複数個まとめて温め直す場合に向いています。
焦げないように短時間ずつ加熱する
注意: カヌレは砂糖が多く含まれているため焦げやすいです。トースターで温め直す際は30秒ずつ様子を見ながら加熱し、焼き色が深くなりすぎる前に取り出しましょう。
カヌレのおいしい食べ方
焼きたての香ばしさを楽しむ
焼き上がり直後のカヌレは外側が最もバリッとして香ばしく、バニラとラム酒の香りが最も豊かに感じられます。この瞬間のカヌレはパティスリーでも体験できない、手作りならではの特別な味わいです。
冷めてからもっちり食感を味わう
完全に冷めたカヌレは外側の食感が少し落ち着いて、内部のもっちりした食感がより際立ちます。焼きたてとはまた異なる魅力があり、どちらが好みかで食べるタイミングを選んでみてください。
コーヒーや紅茶と合わせる
カヌレの甘みとラム酒の風味はコーヒーや紅茶との相性が抜群です。ブラックコーヒーやアールグレイなど、苦みのある飲み物とのコントラストがカヌレの甘みを引き立てます。
ワインや洋酒と合わせる
ボルドー地方発祥というルーツから、ワインとの相性は格別です。甘口の白ワインやソーテルヌはカヌレのバニラ風味と特によく合います。食後のデザートとして洋酒と一緒に楽しむスタイルも大人らしい楽しみ方です。
ギフトや手土産にする
個包装にする
1個ずつOPP袋に入れてシールで留めるか、ワックスペーパーで包むだけで見栄えのするプレゼントになります。
箱に入れて見た目よく仕上げる
複数個を箱に並べてリボンをかけると、パティスリーのギフトのような仕上がりになります。日持ちが当日〜翌日と短いため、渡す際に保存方法を伝えることをお忘れなく。やおよろず人では焼き菓子のギフトアイデアも多数紹介しています。
カヌレの作り方に関するよくある質問
カヌレの生地はなぜ寝かせるのですか?
生地を寝かせる主な理由は、混ぜた際に形成されたグルテンを落ち着かせるためです。グルテンが活性化したまま焼くと生地が型から飛び出しやすくなります。寝かせることでグルテンが緩み、焼成中の生地の動きが安定します。また粉と水分がなじんでよりなめらかな生地になり、焼き上がりの食感も向上します。
カヌレの生地は何時間寝かせればよいですか?
最低12時間、理想は24時間です。12時間未満では効果が不十分で飛び出しリスクが残ります。前日夜に生地を仕込み、翌日焼くスケジュールが最も実践しやすい方法です。48時間まで寝かせる方法もありますが、冷蔵で管理できる場合に限ります。
カヌレが型から飛び出す原因は何ですか?
主な原因は「生地の混ぜすぎ」「寝かせ時間の不足」「焼き始めの温度が低い」の3つです。混ぜすぎを防ぐことと十分な寝かせ時間の確保がもっとも重要で、この2点を守るだけで飛び出しのリスクは大幅に下がります。
カヌレの外側をバリッとさせるにはどうすればよいですか?
250℃の高温で最初の15〜20分間しっかり焼き固めることが最重要です。外皮の形成が不十分だとバリッと感が出ません。また十分な砂糖の量(レシピ通り)と、焼きたての状態を維持することも大切です。詳しい焼き方についてはmi-journeyのカヌレ解説記事も参考になります。
カヌレ型がない場合は代用できますか?
専用のカヌレ型なしでも作れますが、仕上がりは異なります。マフィン型・プリン型・シリコンのミニケーキ型などで代用できます。溝のある型でないと独特の形にはなりませんが、味自体は楽しめます。ただし型の材質や深さによって焼き時間の調整が必要です。
ラム酒なしでもカヌレは作れますか?
作れますが、香りが大きく変わります。ラム酒の代わりにバニラエッセンスを少量増やす・ラムエッセンスを使う・省いてシンプルなバニラ風味にするなどの方法があります。子ども向けに作る場合はラム酒なしがおすすめです。詳しいレシピについてはエキサイトレシピのカヌレレシピも参考になります。
カヌレは冷凍保存できますか?
はい、冷凍保存できます。1個ずつラップで包んでジッパー付き保存袋に入れて冷凍し、2週間程度を目安に食べきりましょう。食べる際は冷蔵庫で解凍してからトースターで温め直すと、バリッと感がある程度戻ります。
カヌレの作り方を覚えて本格食感を楽しもう
成功のポイントは混ぜすぎない・寝かせる・温度管理
カヌレ作りで絶対に守るべき3つのポイントは「生地を混ぜすぎない」「最低12時間しっかり寝かせる」「250℃の高温で焼き始める」です。この3点を丁寧に実践するだけで、型から飛び出したり外皮がバリッとしないといった失敗のほとんどを防げます。
高温で焼き始めることで外側が香ばしく仕上がる
カヌレの命ともいえる外皮のバリッと食感は、最初の高温焼成で作られます。250℃という高温でしっかり焼き固めてからゆっくり内部に火を通す2段階の焼き方が、外はバリッと中はもっちりという唯一無二の食感を生み出します。
保存や温め直しを工夫してバリッともっちり食感を楽しむ
カヌレのバリッと感は時間とともに変化します。焼きたてのバリッとした食感、数時間後のしっとりもっちり感、冷凍後にトースターで温め直したカリッと感——それぞれに異なる魅力があります。保存と温め直し方を工夫することで、一つのカヌレでさまざまな食感を楽しむことができます。ぜひ本格的なカヌレ作りに挑戦してみてください。