今回は雨の量の測り方と強さの表現方法の定義について解説します。
降雨量 1mmの定義
降水量の測り方
単位時間当たりの雨の量は通常、1時間あたりのミリメートル(mm)の形式で表されます。
「降水量1 mmの雨」とは、
1平方メートル(m²)の正方形の面積に降る雨の『深さ』の数値になります。
1㎜というとあまり多くないように感じてしまうかもしれませんが、
面積1平方メートルの正方形に高さ1㎜分の雨が降ると、量は「1L」になります。
1平方メートルは、1つの辺が100㎝の正方形になります。
100㎝×100㎝×0.1cm=1000立方センチメートル=1Lリットルです。
降水量 2mm どれくらい?
降水量3㎜未満は弱い雨
1時間の降雨量が3㎜未満の雨は気象庁の定義では『弱い雨』に相当します。
1時間に3㎜ですと、雨の量は3リットル。1分当たりの雨の量は3000÷60=500mlですね。市販のペットボトル1本分を1平方メートルの範囲内にまく程度です。
降水量10㎜以上
降雨量10㎜以上20㎜未満がやや強い雨です。
イメージとしては『ザーザー降り』。水たまりもできるくらいです。
降水量20㎜以上
さらに降雨量20㎜以上30㎜未満が『強い雨』です。
イメージとしては『どしゃ降り』。
傘をさしていても体がぬれたり、車を運転していてもワイパーを早くしても見づらいくらいです。
降水量30㎜以上
降雨量が30㎜以上50㎜未満が『激しい雨』です。
『バケツをひっくり返したような』と表現されるほどの雨です。
道路の水の量も増えてきます。
降水量50㎜以上
降雨量50㎜以上80㎜未満が『非常に激しい雨』です。
雨は滝のようになり、寝ていても雨に気が付く人がいるほど。
視界も悪くなるため車の運転は危険です。
降水量80㎜以上
さらに80㎜以上は『猛烈な雨』です。
例えば100㎜の雨は、『100リットル』の雨が1平方メートルあたりに降ることになります。
もしも広い範囲にこの量の雨が降った場合、合計の雨の量は数千から数万リットル以上にも及ぶことになります。
また、都市部では急速に雨が降ると排水がうまくいかなくなり、浸水や河川の氾濫の可能性もあります。
大雨によって災害が起こる恐れがあるときは、大雨注意報や洪水注意報の発表がないかを確認しておきましょう。
気象庁ホームページ
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