初夏とは具体的にいつからいつまでを指すのか。
正確な初夏の時期は暦によって毎年異なります。
今回は
・2020年の初夏の時期
・立夏の意味と期間
・手紙や書類の時候のあいさつで用いられる
「初夏の候」という言葉の意味と例文
を解説しました。
初夏はいつからいつまで?
暦の上での初夏とは、二十四節気の立夏から芒種の前日までを指します。
2020年の初夏はいつの時期?
2020年の立夏は5月5日です。
2020年の芒種は6月5日。
ですから、2020年の初夏は5月5日から6月4日までの期間をさします。
このため、手紙などの時候のあいさつで「初夏の候」という言葉を使うときは、
初夏の時期に合うかを確認して送るようにしましょう。
立夏とは?
立夏とは夏の始まりを指します。
春が極まり夏の気配が立ち始める日。(Wikipedia)
春分と夏至の中間で、
立夏から立秋の前日までが夏となります。
毎年およそ5月の5・6日ころが立夏に相当します。
また、期間としての意味もあります。
立夏の期間は、この日から次の節気の小満前日までです。
季節をさらに区分した「七十二候」では、
立夏の期間の七十二候は以下に相当します。
・蛙始鳴(かえる はじめて なく) : 蛙が鳴き始める
・螻蟈鳴(ろうこく なく) : キリギリスやコオロギが鳴き始める
■次候
・蚯蚓出(きゅういん いずる) : ミミズが地上に出てくる
■末候
・竹笋生(ちくかん しょうず) : 筍(たけのこ)が生えてくる
・王瓜生(おうか しょうず) : カラスウリの実がなり始める
このように、初夏の時期は虫たちも活発になり、植物も発育を始める時期です。
初夏以外の夏は何という?
夏は、以下の3つの期間に分けることができます。
「仲夏(ちゅうか)」
「晩夏(ばんか)」
初夏の候の読み方
初夏の候の読み方
「初夏の候」の読み方は「しょかのこう」です。
時候の挨拶・季節のあいさつで用いられます。
初夏の候の意味・例文
初夏の候はいつ使える?
「初夏の候」
という言葉をつかえるのは、
立夏から芒種の前日までの「初夏」の期間です。
5月5日過ぎから6月4日ころまでです。
さわやかな夏の気配を感じられる時期の、
相手の様子をうかがう意味があります。
初夏の候の例文
「初夏の候、貴社ますます御隆昌にてお慶び申し上げます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。」
といったように、○○の候という言葉を用いると、
改まった表現になります。
ビジネスなどの会社・仕事関係、改まった関係の場合は
この表現が無難です。
逆に、親しい友人や親せきであれば、
「~のころ」といった表現でもよいでしょう。
初夏の候以外の時候の挨拶
薫風の候
立夏の候
晩春の候(立夏の前まで)
惜春のみぎり(立夏の前まで)
軽暑の候
若葉の鮮やかな季節
初夏の時候の挨拶の例文
・薫風の候、貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。毎度格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
・立夏の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・晩春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。
・軽暑の候、貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・惜春のみぎり、貴社ますます御隆昌にてお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。
・若葉の鮮やかな季節、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。
これらの表現を手紙やビジネスレターの文書の始まりに記載することが、
日本では一般的に用いられています。
ただ、Eメールでのやり取りの場合は省略しても構いません。
まとめ
初夏という時期についての解説と、初夏の候という季節の挨拶・時候の挨拶について解説を行いました。
また、初夏の候以外の表現と具体的な例文も掲載しました。
ご参考になれば幸いです。
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