いちごジャムは、材料3つで自宅で手軽に作れる保存食です。市販のジャムとは違い、甘さや果肉感を自分好みに調整できるのが手作りの最大の魅力。旬のいちごが出回る季節に、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
この記事では、初心者でも失敗しない基本のいちごジャムレシピを、工程ごとに丁寧に解説します。固まらないときの対処法や保存方法、おいしい食べ方まで網羅しているので、はじめてジャムを作る方もこれ一記事で安心です。
- ⏱ 準備:10分 / 調理:20〜30分 / 冷ます時間:30分〜
- 👤 難易度:★☆☆(初心者OK)
- 🧂 材料:3つだけ
いちごジャムは自宅で簡単に手作りできる

「ジャム作りって難しそう」と思っていませんか?実はいちごジャムは、いちご・砂糖・レモン汁の3つさえあれば作れます。特別な道具も不要で、鍋とヘラがあれば十分。料理初心者の方でも気軽に挑戦できる保存食のひとつです。
いちごジャム作りに必要な基本材料
いちご
主役の食材です。新鮮なものほど香りが豊かで、色鮮やかなジャムに仕上がります。旬の時期(1〜4月ごろ)に購入すると、コストを抑えながら風味豊かなジャムが作れます。
グラニュー糖
クセのない甘さで、いちごの風味を邪魔しません。上白糖でも代用できますが、仕上がりがやや茶色みがかることがあります。甜菜糖やきび砂糖でもOKですが、それぞれ風味が異なるので、はじめはグラニュー糖がおすすめです。
レモン汁
酸味をプラスするだけでなく、ジャムをとろりと固める大切な役割を持っています。いちごに含まれるペクチン(天然の凝固成分)は、酸性の環境で働きやすくなるため、レモン汁を加えることでとろみがつきやすくなります。市販のレモン果汁でも問題ありません。
手作りいちごジャムの魅力
果肉感を好みに調整できる
煮詰め方や潰し方を変えるだけで、ごろっとした果肉たっぷりのジャムから、なめらかなペースト状まで自由自在。市販品にはない「自分だけの食感」が楽しめます。
甘さや酸味を自分好みにできる
砂糖の量を増減することで甘さを調整できます。酸っぱいものが好きな方はレモン汁を少し多めに。甘めが好きな方は砂糖を気持ち多めにするだけで、好みの味に仕上がります。
旬のいちごの香りを楽しめる
加熱中にキッチンいっぱいに広がるいちごの甘い香りは、手作りならではの特権です。旬のいちごを使えば、市販品では味わえないフレッシュな風味が楽しめます。
基本のいちごジャムレシピ

材料の目安
| 材料 | 分量(作りやすい量) |
|---|---|
| いちご | 300g(ヘタを取った状態) |
| グラニュー糖 | 150g(いちごの重さの約50%) |
| レモン汁 | 大さじ1〜2 |
ポイント:砂糖はいちごの重さの40〜60%が基本の目安です。甘めが好きな方は60%、あっさりめが好きな方は40%からはじめてみてください。
手順1|下準備で冷やした小皿を用意する
ジャムのとろみ確認に使う小皿を、冷凍庫か冷蔵庫で冷やしておきます。これは後の「固まり具合チェック」に使うので、作りはじめる前に準備しておくのがポイントです。
手順2|いちごを洗ってヘタを取る
いちごはヘタを取る前に水で洗います。ヘタを取ってから洗うと、切り口から水分が入って水っぽくなるため注意しましょう。洗ったあとはキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ってください。
手順3|砂糖をまぶして水分を引き出す
ボウルにいちごとグラニュー糖を入れ、全体をやさしく混ぜます。そのまま30分〜1時間ほど置くと、砂糖の浸透圧でいちごから水分がじわじわと出てきます。この工程を省くと、鍋に入れてからムラが出やすくなるので、時間があればしっかり行いましょう。
手順4|弱火でじっくり温める
水分が出たいちごを鍋に移し、弱火〜中弱火でゆっくり加熱します。最初から強火にすると焦げやすいので注意。全体が温まってきたら、ヘラでいちごを好みの大きさに潰しながら混ぜていきます。
果肉を残したい場合は軽く潰す程度に。なめらかにしたい場合はしっかり潰すか、マッシャーを使うと便利です。
手順5|レモン汁を加えて煮詰める
全体が沸いてきたら、レモン汁を加えます。このとき表面に出てくる白いアクはスプーンやアク取りで丁寧に取り除きましょう。アクを残すと風味が濁り、見た目も悪くなります。そのまま弱火で10〜20分ほど煮詰めます。
手順6|とろみを確認して仕上げる
冷やした小皿で固まり具合を確認する
最初に冷やしておいた小皿に、ジャムを数滴落とします。1〜2分待って指で触れたときに皮が張ってぷるっとすれば完成のサインです。さらっと広がる場合はまだ煮詰めが足りません。
ゆるい場合は追加で煮詰める
まだゆるいと感じたら、2〜3分追加で煮詰めてから再度確認します。一気に長時間加熱すると色が悪くなるため、少しずつ様子を見ながら調整するのがコツです。
いちごジャム作りに適したいちごの選び方

ジャムの仕上がりは、いちごの選び方で大きく変わります。スーパーや農産物直売所でいちごを選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてみてください。
新鮮でハリとツヤがあるいちごを選ぶ
表面がツヤツヤとしていて、指で軽く触れたときにしっかりとした弾力があるものが新鮮な証拠。ふにゃっとしたり、傷が多いものは鮮度が落ちています。
全体が赤く色づいたいちごを選ぶ
白いところが残っているいちごは未熟で、甘みが弱くペクチンも少ないためとろみがつきにくくなります。全体がしっかり赤く色づいたものを選びましょう。
果肉感を残したい場合は小粒のいちごを選ぶ
小粒のいちごは果肉が詰まっていて、煮崩れしにくいのが特徴。ごろっとした食感のジャムを作りたいときにぴったりです。
なめらかな一体感を出したい場合は中粒から大粒を使う
中〜大粒のいちごは水分が多く、加熱するとよく溶けてなめらかなテクスチャーに仕上がります。スプレッドとして使いやすいなめらかジャムに向いています。
色鮮やかに仕上げたい場合は赤みの強い品種を選ぶ
紅ほっぺ
静岡県生まれの品種で、果肉の中まで赤いのが特徴。ジャムにすると色が鮮やかに仕上がり、酸味と甘みのバランスも良好です。
あまおう
福岡県産の大粒品種で、甘みが強く香りも豊か。ジャムにすると上品な甘さに仕上がります。やや高価ですが、贈り物用のジャムにも向いています。
いちごの品種による風味の違いについては、産直プライムのいちごジャム品種ガイドも参考になります。
いちごジャムを失敗なく作るためのポイント

いちごから水分をしっかり引き出す
砂糖をまぶして置く時間を十分に取ることで、鍋に入れたときに焦げにくくなります。急ぐときは最低でも15〜20分は置くようにしましょう。
火加減を調整して短時間で煮詰める
ジャムは弱火〜中弱火で手早く煮詰めるのが色と風味を保つコツです。弱すぎると時間がかかりすぎて色が悪くなり、強すぎると焦げます。表面がぷつぷつと小さな泡を立てている状態がちょうどよい火加減です。
長時間加熱しすぎない
煮詰めすぎると色が茶色く変わり、いちごの香りも飛んでしまいます。とろみの確認をこまめに行い、適切なタイミングで火を止めることが大切です。
アクを丁寧に取り除く
煮ている最中に出てくる白〜茶色のアクは、風味の濁りや雑味の原因になります。アク取りやスプーンで丁寧に取り除くと、透明感のある美しいジャムに仕上がります。
レモン汁を入れてとろみをつけやすくする
レモン汁はとろみをつける上で欠かせない存在。いちごに含まれるペクチンは酸があることで固まりやすくなります。レモン汁を入れるタイミングは、全体が沸いてきた頃が目安です。
仕上がり前に味を確認する
甘みが足りない場合の調整
砂糖を少量(大さじ1程度)追加して、溶けるまでさらに煮ます。一度に大量に加えると甘すぎになるため、少しずつ味見しながら調整してください。
酸味が足りない場合の調整
レモン汁を小さじ1ずつ追加します。加えすぎるとすっぱくなりすぎるため、こちらも少量ずつ確認しながらが基本です。
いちごジャムが固まらない原因と対処法
「レシピ通りに作ったのに固まらなかった…」という声はジャム作りで最も多い悩みのひとつです。原因を知っておけば、次回から失敗しにくくなります。
レモン汁が不足している
ペクチンが固まるには酸が必要です。レモン汁が少ないと、いくら煮詰めてもとろみがつきにくくなります。分量通りに使うことを意識しましょう。
加熱時間が短すぎる
水分が十分に飛んでいない状態では固まりません。小皿テストを行い、しっかりとろみが出ていることを確認してから火を止めましょう。
煮詰め方が弱い
火が弱すぎると、長時間かけても水分が蒸発しきりません。表面がぷつぷつと対流している状態を保ちながら煮詰めるのがポイントです。
熟しすぎたいちごを使っている
過熟のいちごはペクチンが分解されており、とろみがつきにくい状態です。ふにゃっとした食感のいちごより、ハリのある新鮮ないちごを使うほうがジャム向きです。
固まらないときの調整方法
少しずつ追加で煮詰める
2〜3分ずつ追加加熱して、その都度小皿テストで確認します。焦らず少しずつ確認するのが大切です。
レモン汁を少量加える
小さじ1程度のレモン汁を追加して、再度煮詰めます。酸が補われることでペクチンが固まりやすくなります。
冷めてからとろみを確認する
重要:ジャムは冷めると固くなる性質があります。熱いうちにゆるく感じても、冷蔵庫で冷やすと適度な固さになることが多いです。焦って煮詰めすぎないよう、一度冷ましてから判断しましょう。
日清製粉グループのメディアでも、ジャムが固まらないときの対処法について詳しく解説されています。参考にしてみてください。
手作りいちごジャムの保存方法と保存期間
清潔な保存容器に入れる
使用する瓶は、事前によく洗って完全に乾燥させたものを使います。水分が残っているとカビの原因になるため、清潔さが保存の基本です。
冷蔵保存する場合の目安
煮沸消毒なしで冷蔵保存する場合、目安は1〜2週間程度です。砂糖の量が少ないレシピほど日持ちが短くなるため、早めに食べきるようにしましょう。
開封後に早めに食べきる理由
開封後は空気に触れるたびに雑菌が入りやすくなります。清潔なスプーンを使い、毎回しっかり蓋を閉めて保管することが長持ちさせるコツです。
長期保存したい場合は煮沸消毒と脱気を行う
瓶とフタを煮沸消毒する
鍋に瓶とフタが完全に浸かるくらいの水を入れ、沸騰させて5分ほど煮沸します。取り出す際は清潔なトングを使い、清潔なタオルの上で自然乾燥させます。
熱いうちにジャムを瓶へ詰める
煮沸消毒した瓶に、ジャムが熱いうちに詰めます。フチまでギリギリに詰めず、8〜9割程度を目安にしてください。
湯せんで脱気する
フタをゆるく締めた状態で、鍋にお湯を張り瓶を入れて5〜10分湯せんします。取り出したらすぐにフタをきつく締め直し、逆さまにして冷まします。これが「脱気」と呼ばれる工程で、瓶の中の空気を抜いて長期保存を可能にします。
保存前に密閉状態を確認する
冷めた後にフタの中央を押してみて、へこんで戻ってこなければ脱気成功のサインです。ぱこぱこと動く場合は密閉できていないため、冷蔵保存して早めに食べましょう。脱気が成功した場合、冷暗所で6ヶ月〜1年程度保存できます。
保存食としてのジャムの活用方法については、やおよろず人でも季節の手仕事や保存食レシピを多数紹介しています。
いちごジャムのおいしい食べ方
手作りいちごジャムは、使い方次第でいろんな料理に活躍します。定番の食べ方からアレンジまで、ぜひ試してみてください。
トーストにのせる
最もシンプルで定番の食べ方。バターを薄く塗ったトーストにいちごジャムをたっぷりのせると、甘みと塩気のバランスが絶妙です。
フルーツサンドに使う
生クリームを塗った食パンにジャムと生のいちごを挟めば、SNS映えするフルーツサンドの完成。ジャムを加えることで風味が増し、生クリームだけより奥行きが出ます。
いちごミルクにする
グラスにいちごジャムを大さじ1〜2入れ、冷たい牛乳を注いでよく混ぜるだけ。砂糖不使用で自然な甘みのいちごミルクが手軽に作れます。子どもにも人気のアレンジです。
ヨーグルトに合わせる
プレーンヨーグルトにジャムをのせるだけで、朝食やおやつとして充実した一品に。ヨーグルトの酸味とジャムの甘みが絶妙にマッチします。
クリームチーズと合わせる
クリームチーズにいちごジャムを添えてクラッカーにのせると、ちょっとしたおもてなしスナックになります。チーズの塩気とジャムの甘酸っぱさが好相性です。
焼き菓子の生地に混ぜ込む
いちごジャムは焼き菓子の材料としても活躍します。生地に混ぜ込むだけで風味豊かに仕上がります。
スコーン
焼きたてのスコーンにクロテッドクリームとジャムを添えれば、本格アフタヌーンティー風に。ジャムを生地に少量混ぜ込んでも、ほんのり甘いいちごスコーンになります。
マフィン
マフィン生地の中心にいちごジャムを少量入れて焼くと、中からジャムがとろりと出てくるサプライズマフィンに。子どもにも喜ばれます。
パウンドケーキ
パウンドケーキの生地にジャムを混ぜ込むと、しっとりした仕上がりに。大理石模様を作るようにマーブル状に混ぜると見た目もきれいです。
いちごジャムを使った焼き菓子アレンジについては、mi-journeyのいちごジャム活用レシピも参考になります。
手作りいちごジャムをプレゼントに活用する
手作りジャムは、季節のギフトとしても喜ばれます。市販品にはない「手作りの温かみ」が伝わる贈り物です。
瓶詰めにして見た目よく仕上げる
口の広いジャム瓶に詰めると、中のジャムの色が美しく見えます。ジャムの量が少ない場合は小瓶に分けて詰めるとかわいらしい印象に。瓶の外側についた汚れは、清潔なタオルで拭き取ってから仕上げましょう。
ラベルやリボンで季節感を出す
手書きのラベルに「手作りいちごジャム」「賞味期限の目安」を書いて貼るだけで、ぐっと贈り物らしくなります。春らしいピンクや赤のリボンを添えると、受け取った側も気分が上がります。
贈る前に保存状態を確認する
贈り物にする場合は必ず煮沸消毒と脱気を行い、密閉状態を確認してから渡しましょう。注意: 手作りジャムは市販品と異なり保存料を使用していません。渡す際に「冷蔵保存で2週間以内にお召し上がりください」と一言添えることをおすすめします。
いちごジャムレシピに関するよくある質問
いちごジャムの砂糖の量はどれくらいがよいですか?
基本はいちごの重さの40〜60%が目安です。甘めが好きな場合は60%、あっさりした仕上がりにしたい場合は40%で試してみてください。砂糖が少ないほど日持ちは短くなるため、40%以下にする場合は早めに食べきりましょう。
レモン汁なしでもいちごジャムは作れますか?
作れますが、とろみがつきにくくなる場合があります。レモン汁はペクチンを固める酸の役割を担っているため、省くとゆるいジャムになることも。レモンがない場合はゆずの絞り汁や市販のクエン酸(少量)で代用できます。
冷凍いちごでもいちごジャムは作れますか?
作れます。冷凍いちごは解凍すると水分が出やすく、砂糖をまぶす工程を省けるため時短にもなります。ただし解凍時に出た水分はしっかり使うようにしてください。風味は生のいちごより若干落ちる場合があります。
いちごジャムはどのくらい煮詰めればよいですか?
目安は弱火〜中弱火で15〜25分程度ですが、いちごの水分量や火加減によって異なります。時間より「小皿テスト」での確認を優先してください。冷やした小皿にジャムを落として1〜2分後に指でなぞり、表面が膜を張るようなら完成です。
手作りいちごジャムはどのくらい日持ちしますか?
冷蔵保存(煮沸消毒なし)で1〜2週間が目安です。煮沸消毒と脱気をしっかり行った場合は、未開封で冷暗所に6ヶ月〜1年ほど保存できます。開封後は冷蔵で1〜2週間以内に食べきることをおすすめします。詳細な保存方法についてはAll Aboutのジャム保存ガイドも参考になります。
基本のいちごジャムレシピを覚えて旬の味を楽しもう
まずはシンプルな材料で作るのがおすすめ
はじめてジャムを作る方は、まずいちご・砂糖・レモン汁の3つだけで作るシンプルなレシピから挑戦しましょう。余計なものを加えずに作ることで、いちご本来の甘みと香りを最大限に楽しめます。
いちごの品種や煮詰め方で好みの仕上がりに調整する
品種を変えるだけで風味がガラリと変わります。甘めに仕上げたいときはあまおう、色鮮やかにしたいときは紅ほっぺ、というように目的に合わせて選んでみてください。煮詰め方ひとつでも、粒感のあるジャムからなめらかなものまで幅広く楽しめます。
保存方法を守って安全においしく楽しむ
手作りジャムは保存料を使わない分、保存状態の管理がとても大切です。清潔な容器・正しい保存方法・適切な期間を守ることで、安全においしく最後まで楽しめます。旬のいちごが出回る季節に、ぜひ手作りいちごジャムの魅力を体験してみてください。