「レモンジャムを作ったら苦くなってしまった…」「苦みなしで爽やかに作りたい」そんな方に向けて、苦みを抑えた爽やかなレモンジャムの作り方を解説します。
苦みの原因は白いワタ。このワタを丁寧に取り除き、皮を2回ゆでこぼすだけで、初心者でも苦くないレモンジャムが作れます。
この記事では、材料の選び方・下準備・基本のレシピ・とろみのつけ方・保存方法・食べ方のアイデア・よくある失敗と対処法まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
レモンジャムは爽やかな香りと甘酸っぱさを楽しめる手作りジャム

レモンジャムの魅力
レモンジャムの最大の魅力は、レモン特有の爽やかな香りと甘酸っぱい風味です。市販のレモンジャムは甘すぎたり添加物が含まれていたりすることがありますが、手作りなら砂糖の量を調整してシンプルな材料だけで作れます。
黄色いビタミンカラーの見た目も食欲をそそり、トーストに塗るだけで食卓が明るくなります。
少ない材料で作れる手軽さ
レモンジャムに必要な材料はレモン・砂糖・ペクチン(任意)の3つだけです。特別な道具は不要で、鍋ひとつで完成します。レモンが手に入ったときにすぐ作れる手軽さが、手作りジャムの中でも人気の理由のひとつです。
パンやドリンク、スイーツに使いやすい理由
レモンの爽やかな酸味はトースト・ヨーグルト・パンケーキへのトッピングだけでなく、炭酸水で割ったドリンク・お茶・焼き菓子の風味づけにも活躍します。甘みと酸味のバランスが料理の幅を広げてくれる万能なジャムです。
レモンジャム作りに必要な材料

| 材料 | 分量(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| レモン | 3〜4個(果肉・皮合わせて約300g) | 国産・無農薬推奨 |
| グラニュー糖 | 果肉重量の50〜60% | 甘さの好みで調整 |
| ペクチン(任意) | 4〜5g程度 | 市販の粉末ペクチン |
レモン
国産レモンがおすすめの理由
レモンジャムは皮ごと使うため、農薬や防カビ剤(OPP・TBZ・イマザリルなど)を使用していない国産レモンを使うのが最も安心です。広島・愛媛・瀬戸内産の国産レモンは香りもよく、手作りジャムに向いています。
皮まで使う場合の注意点
輸入レモンを使う場合は、塩でこすり洗いをしてから熱湯をかける下処理を行いましょう。それでも完全に除去できるとは限らないため、皮まで使うレシピには国産・無農薬のものを選ぶのが理想です。
グラニュー糖
甘みを加える役割
グラニュー糖はすっきりとしたクセのない甘みでレモンの風味を引き立てます。上白糖でも作れますが、グラニュー糖のほうが仕上がりの色がきれいになりやすいです。
レモン果肉の重量に合わせて量を決める
砂糖の量は果肉と果汁の合計重量の50〜60%を目安にします。甘さ控えめなら50%、長期保存したいなら60%程度に調整してください。
ペクチン
短時間でとろみをつける役割
レモンにはペクチンが含まれていますが、量が少ないためジャム状になりにくいことがあります。市販の粉末ペクチンを加えることで短時間でしっかりとろみをつけられます。
苦みを抑えたいレシピに使いやすい理由
ペクチンを使えば加熱時間を短縮できます。長時間加熱すると皮の苦みが出やすくなるため、ペクチンを使って短時間で仕上げることが苦みを抑えるポイントにもなります。
苦くないレモンジャムを作るための下準備

レモンをよく洗う
レモンを塩(分量外)で皮の表面をこすり洗いし、流水でしっかりすすぎます。洗い終わったらキッチンペーパーで水気を完全に拭き取ります。
無農薬でないレモンを使う場合の洗い方
輸入レモンや農薬使用のレモンを使う場合は、重曹水(水1Lに重曹大さじ1)に10分程度浸けてから洗う方法が有効です。その後、塩でこすり洗いをして熱湯をかけ、最後に流水でしっかりすすぎましょう。
皮の黄色い部分だけを削る
ピーラーまたはゼスターグレーターで皮の外側の黄色い部分だけを薄く削ります。白いワタに当たらないよう、できるだけ薄く削るのがポイントです。
白いワタ部分を丁寧に取り除く
レモンの苦みの主原因は白いワタ(アルベド)です。皮を削った後、残っているワタをスプーンまたは指でできるだけそぎ取ります。ワタを丁寧に取り除くことが苦くないジャムを作る最重要工程です。
果肉と果汁を取り出す
レモンを横半分に切り、果汁をしっかり絞ります。果肉も薄皮(じょうのう)から取り出しておきましょう。種はペクチンを多く含むため、お茶パックに入れて一緒に煮込むとより自然なとろみが出ます。
基本のレモンジャムの作り方
全工程の目安時間は約40〜50分(冷ます時間は別途)です。
手順1:レモンの皮を細く切る
削った黄色い皮を幅1〜2mm程度の細切りにします。細いほど食べやすく、煮込み後の食感もやわらかくなります。長さは1〜2cm程度に揃えると見た目もきれいです。
手順2:黄色い皮をゆでこぼす
1回目のゆでこぼし
細切りにした皮を鍋に入れ、水をたっぷり加えて中火で5〜8分ゆでます。お湯を捨てて皮を取り出します。
2回目のゆでこぼし
同じ工程をもう1回繰り返します。2回ゆでこぼすことで苦み成分が大幅に抜け、爽やかなレモンジャムに仕上がります。ゆでこぼした皮はざるに上げて水気を切っておきましょう。
ポイント: 苦みが好みの方は1回でも構いません。苦みが苦手な場合は3回ゆでこぼしてもよいです。
手順3:果肉と果汁の重さを量る
下処理した果肉と果汁をキッチンスケールで量ります。皮も合わせた総重量を確認してから砂糖の量を計算しましょう。
手順4:グラニュー糖とペクチンを計量する
果肉・果汁・皮の合計重量に対してグラニュー糖50〜60%を計量します。ペクチンは4〜5g程度を目安にします。
手順5:ペクチンを砂糖の一部と混ぜておく
ペクチンは直接液体に加えるとダマになりやすいため、砂糖の一部(大さじ1〜2)とあらかじめよく混ぜておきます。このひと手間でペクチンが均一に溶けやすくなります。
手順6:鍋に果肉・皮・砂糖を入れて加熱する
鍋に果肉・果汁・ゆでこぼした皮・砂糖(ペクチンと混ぜた分を除く残り全量)を入れます。中火で加熱しながらゴムベラでかき混ぜ、砂糖が溶けたら弱火に落としましょう。
手順7:アクを取り除く
加熱が進むと白っぽい泡(アク)が出てきます。スプーンやお玉でこまめにすくい取りましょう。アクを丁寧に取ることで色がきれいで雑味のない仕上がりになります。
手順8:ペクチンを加えて短時間加熱する
アクが出なくなったらペクチンと砂糖を混ぜたものを加え、混ぜながら1〜2分加熱します。ペクチンが溶けて全体にとろみが出てきたら火を止めます。
手順9:容器に移して冷ます
熱いうちに煮沸消毒した清潔な瓶または容器に移します。フタを軽く閉めて常温で粗熱を取り、完全に冷めたら冷蔵庫へ入れましょう。
cottaのレモンジャムコラムでは、皮の処理方法とペクチンを使った短時間仕上げの詳しいコツを解説しています。
レモンジャムを苦くしないコツ
白いワタ部分をできるだけ取り除く
ワタの量が苦みの強さを直接左右します。ピーラーで薄く皮を削り、残ったワタをスプーンでそぎ取るという2段階の作業で丁寧にワタを除去しましょう。
黄色い皮を2回ゆでこぼす
ゆでこぼしを2回行うことで苦み成分(リモネンやナリンギン)が水に溶け出します。この工程が苦くないレモンジャムを作る最大のコツです。面倒でも省略せずに行いましょう。
皮を厚く切りすぎない
皮が厚いと苦みが残りやすく食感も気になります。1〜2mm程度の薄さと細さを意識して切ることで、食べやすくなめらかな仕上がりになります。
火入れを長くしすぎない
長時間加熱すると苦み成分が再び強くなる場合があります。ペクチンを使って短時間で仕上げることが苦みを抑えながら爽やかな香りを残すポイントです。
焦がさないように絶えず混ぜる
焦げると苦みが急激に増します。加熱中はゴムベラで鍋底をなぞるように常にかき混ぜ続けましょう。
レモンジャムのとろみを上手につけるポイント
ペクチンを使って短時間で仕上げる
市販の粉末ペクチンを使うと、長時間煮詰めなくても安定したとろみがつきます。短時間で仕上げることでレモンの爽やかな香りが飛びにくくなります。
ペクチンは砂糖と混ぜてから加える
ペクチンを直接熱い液体に加えるとダマになります。必ず砂糖と混ぜてから加えることで均一に溶けます。この手順を守るだけでペクチンのダマ失敗を大幅に防げます。
加熱しすぎずほどよい濃度で止める
冷めるとさらにとろみが増します。熱い状態で「少しゆるいかな?」と感じる程度で火を止めるのが正解です。完全に冷めたときに適切な固さになります。
冷めるととろみが強くなることを意識する
ジャムのとろみは冷却によって増します。小皿に少量取って冷やし、流れにくければOKです。熱い状態での判断は過信せず、必ず小皿テストで確認してから仕上げましょう。
レモンジャムの甘さを調整する方法
基本の砂糖量を目安にする
甘さ控えめなら果実重量の50%・標準的な甘さなら55〜60%が目安です。保存期間を優先するなら60%以上を使用しましょう。砂糖が少ないほど保存期間が短くなるため注意が必要です。
甘さを足したいときは完成後に調整する
はちみつを加える
完成したレモンジャムにはちみつを小さじ1〜2加えると、まろやかでコクのある甘みがプラスされます。加えるタイミングは火を止めた後か、食べる直前がおすすめです。
水あめを加える
水あめを少量加えるとなめらかさとツヤが増し、ジャムが固くなるのを防ぐ効果もあります。砂糖の結晶化を抑える働きがあるため、甘さの調整と食感の改善の両方に役立ちます。
砂糖を増やしすぎると皮が硬くなる点に注意する
砂糖の量を増やしすぎると浸透圧でレモンの皮が固く締まることがあります。砂糖の上限は果実重量の70%程度を目安にして、甘すぎる場合はレモン汁を少量加えてバランスを取りましょう。
レモンジャムの保存方法と食べごろ
完成後は冷蔵庫で保存する
手作りレモンジャムは保存料を使用していないため、必ず冷蔵庫で保存します。保存期間の目安は砂糖50%使用で2〜3週間、60%以上なら約1か月です。
一晩休ませると酸味が落ち着く
作りたてのレモンジャムは酸味が少し尖って感じることがあります。冷蔵庫で一晩置くことで砂糖と酸味がなじみ、まろやかでバランスのよい味わいになります。翌日以降が食べごろです。
清潔な容器に入れる
煮沸消毒した瓶または清潔な密閉容器に保存します。容器の清潔さがジャムの日持ちに直結します。
取り出すときは清潔なスプーンを使う
使うたびに清潔な乾いたスプーンで取り出します。水分や雑菌が入り込むとカビの原因になるため、必ず清潔な道具を使う習慣を守りましょう。
早めに食べきる
砂糖が少ないレシピほど保存期間が短くなります。作ったら2週間以内の使い切りを目安にして、少量ずつ作るのがおすすめです。
※保存期間はあくまで目安です。においや見た目に変化を感じた場合は食べるのをお控えください。
レモンジャムのおいしい食べ方
トーストに塗る
バターを塗ったトーストにレモンジャムをのせると、酸味と甘みが絶妙なバランスで広がります。クリームチーズと合わせると味に深みが増してさらにおいしくなります。
ヨーグルトに添える
プレーンヨーグルトにレモンジャムを大さじ1〜2のせると、爽やかな朝食デザートになります。グラノーラと組み合わせると食感と栄養のバランスがよくなります。
炭酸水で割ってレモンソーダにする
グラスにレモンジャム大さじ2〜3を入れ、炭酸水で割るだけで手作りレモンソーダが完成します。氷を入れてミントを添えるとカフェ風の見た目になります。
温かいお茶に入れる
紅茶や緑茶にレモンジャムを小さじ1〜2溶かすと、レモンの香りが広がるフルーティーなお茶になります。はちみつの代わりとして使うこともできます。
ケーキや焼き菓子に使う
パウンドケーキの生地に混ぜ込んだり、マドレーヌのアクセントにしたりと、お菓子作りにも幅広く活用できます。レモンの風味がふわっと香る焼き菓子に仕上がります。
アイスやチーズケーキに添える
バニラアイスにレモンジャムをかけると甘みと酸味のコントラストが楽しめます。チーズケーキのトッピングにすると爽やかな酸味がチーズのコクを引き立てます。
レモンジャムを使った簡単アレンジ
レモンジャムソーダ
グラスにレモンジャム大さじ2を入れ、炭酸水150〜200mlで割ります。レモンの輪切りを飾り、ミントを添えると映えるドリンクになります。お子様も喜ぶ爽やかな一杯です。
レモンジャムティー
ホットティーにレモンジャム小さじ2を加えてよく混ぜます。砂糖なしでも甘みが補えて、レモンの香りが広がるフルーティーなティーになります。寒い日のひと息つく時間にぴったりです。
レモンジャムサンドケーキ
スポンジケーキ2枚の間にホイップクリームとレモンジャムを重ねてサンドします。レモンジャムの酸味がクリームの甘さをさっぱりさせ、さわやかなショートケーキ風のデザートになります。
レモンジャム入りパウンドケーキ
パウンドケーキの生地にレモンジャム大さじ2を混ぜ込んで焼きます。しっとりとしてレモンの爽やかな香りが漂う風味豊かなケーキになります。焼き上がりにさらにジャムを塗るとツヤが出ます。
レモンジャムヨーグルトソース
プレーンヨーグルト・レモンジャム・はちみつを混ぜ合わせると、フルーツサラダやパンケーキにかけるさっぱりしたソースになります。レモンの酸味がアクセントになった爽やかな風味です。
クラシルのレモンジャムレシピでは、レモンジャムを使ったドリンクやスイーツのアレンジを動画で確認できます。
レモンジャム作りでよくある失敗と対処法
苦みが強くなった場合
白いワタの取り除きが不十分か、ゆでこぼしが足りなかったことが原因です。完成後に苦みが気になる場合は、はちみつや砂糖を少量追加して甘みを増やすことで苦みをやわらげられます。次回はワタをより丁寧に取り除き、ゆでこぼしを3回行いましょう。
とろみがつかない場合
ペクチンの量が少なかったか、加熱が足りなかったことが原因です。ペクチンを少量(2〜3g)追加して砂糖と混ぜてから再加熱することで対処できます。ペクチンなしで作る場合は種をお茶パックに入れて一緒に煮込むと自然なとろみが出やすくなります。
ペクチンがダマになる場合
砂糖と混ぜずに直接加えたことが原因です。すでにダマになってしまった場合は、こし器でこすか、ブレンダーで攪拌することである程度解消できます。次回は必ず砂糖と混ぜてから加えましょう。
焦げてしまう場合
火が強すぎた・混ぜる頻度が少なかったことが原因です。焦げた部分が混入すると苦みが増します。焦げていない上部のジャムだけを別の容器に移して使いましょう。次回は弱火でこまめにかき混ぜながら加熱します。
酸味が強すぎる場合
レモンの酸度が高かったか、砂糖が少なかったことが原因です。完成後にはちみつを少量(小さじ1〜2)追加するか、砂糖を少し足して弱火で溶かし直すことで酸味をやわらげられます。
まかろにのレモンジャム記事では、苦みを抑えたレモンジャムの作り方と活用アイデアが詳しく紹介されています。
レモンジャムに関するよくある疑問
レモンの皮は必ず使う?
皮なしでも作れます。果汁と果肉だけで作るとシンプルでなめらかなレモンカードに近い仕上がりになります。ただし皮を使うことでレモンの香りがより豊かになり、マーマレード寄りの本格的な風味が楽しめます。苦みが心配な方は皮なしレシピから始めるのもよい選択です。
ペクチンなしでも作れる?
作れます。ペクチンなしの場合は種をお茶パックに入れて一緒に煮込む方法が有効です。レモンの種にはペクチンが多く含まれており、自然なとろみが得られます。ただし煮詰め時間が長くなるため、苦みが出やすくなります。
はちみつだけで作れる?
はちみつだけで甘みをつけることも可能ですが、はちみつは砂糖より甘みが強いため量の調整が必要です。また、はちみつは高温で加熱すると栄養素が変わるため、火を止めた後に加えるのが一般的です。保存性を高めるため、砂糖と組み合わせて使う方法が安心です。
輸入レモンでも作れる?
作れますが、皮まで使う場合は必ず徹底した下処理が必要です。重曹水漬け→塩こすり洗い→熱湯洗いという3段階の処理を行ってから使いましょう。可能な限り国産・無農薬レモンを選ぶほうが安心です。
作った直後より翌日のほうがおいしい理由は?
砂糖とレモンの酸味がなじむのに時間がかかるためです。作りたては酸味や苦みが尖って感じることがありますが、冷蔵庫で一晩休ませることで各素材の風味がまとまり、まろやかでバランスのよい味わいになります。
クックパッドのレモンジャムレシピでは、人気レシピの配合と作り手のコツや口コミも参考にできます。
レモンジャムを手作りして爽やかな味わいを楽しもう
白いワタを取ることで苦みを抑えやすい
苦くないレモンジャムを作るために最も重要な工程は、白いワタをできるだけ取り除くことと、皮を2回ゆでこぼすことです。この2点を丁寧に行うだけで、爽やかで食べやすいレモンジャムに仕上がります。
短時間で加熱すると香りよく仕上がる
ペクチンを活用して加熱時間を短縮することで、レモン本来の爽やかな香りが残りやすくなります。長時間煮込まないことが苦みを抑えながらフレッシュな風味を保つコツです。
食べ方を工夫すればドリンクやスイーツにも幅広く活用できる
トースト・ヨーグルト・ソーダ・紅茶・焼き菓子と、レモンジャムはさまざまな場面で活躍します。やおよろず人のSNSマガジン(https://sns.yaoyorozu-hito.jp/)では、手作りジャムの活用アイデアや食卓を豊かにするレシピを発信しています。ぜひ旬のレモンで爽やかなレモンジャム作りに挑戦してみてください。