ディベートのテーマの例として環境問題を挙げました。
温暖化や気候変動、エネルギー問題は近年ますます注目されている分野です。
また、自然・動物といった分野も取り上げました。
ディベート テーマ 環境問題の例
プラスチック製品・使い捨て容器
ビニール袋やプラスチック製品での包装は禁止するべきです。
海洋プラスチックの原因ともなるビニール袋やプラスチック製品。
排気量と環境への影響について考えてみましょう。
持ち帰り用のプラスチック容器を有料にするべきです。
プラスチック製品の廃棄処理・リサイクルはまだ途上段階です。
作らない・使わない取り組みについて。
買い物には自分の袋(マイバック)を持参するべきです。
レジ袋は無料に戻すべきです。
レジ袋の有料化については導入の際に議論された部分もあります。
有料にすべきか、マイバックでの環境への影響について。
割りばしは禁止するべきです。
割りばしは環境に悪影響なのか?間伐材を利用しているのか?など。
自宅以外での食事には自分の食器(箸・スプーン)を利用するべきです。
テイクアウトには自分のマグカップやタンブラーを使うべきです。
スターバックスなど、プラスチック容器やストローの削減に向けた取り組みを行っている企業もあります。
プラスチックを禁止するべきか、代替材料のリサイクルの問題と生産の問題について考えるきっかけになるでしょう。
ペットボトル入りの飲料は禁止するべきです。
世界でペットボトルを含むプラごみが毎年少なくとも800万トン、海に流出しているといわれており、リサイクルに取り組む企業も増えつつあります。
プラスチックと環境問題についての書籍はこちらです。
図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題(Amazonへのリンクが開きます)
温暖化ガス・エネルギー
石炭火力による発電は廃止するべきです。
太陽光発電は化石燃料に代わるエネルギーです。
太陽光パネルの製造から廃棄に至る過程を考えてみましょう。
製造のための資源の採取、寿命を迎えた後のリサイクルは
何%程度で行われているのでしょうか。
それは本当に環境にやさしいと断言してよいのでしょうか。
原子力発電は化石燃料に代わるエネルギーです。
原子力発電のリスクについて。
過去の原発事故の例やウクライナでの原発にかかわる軍事行為について考えてみましょう。
二酸化炭素排出抑制のため、電気自動車へ移行するべきです。
電気自動車の燃費効率、使用する資源の、ガソリン車との比較。
故障や事故が生じたときの火災のリスクについて。
経済的な成長を犠牲にしてでも二酸化炭素排出量を削減すべきです。
GDP成長とCO2排出削減の両立について。
持続可能な発展について考えてみましょう。
SDGsに関する書籍はこちらです。
英語でもっとわかる! SDGsの環境問題 (Amazonへのリンク)
水に関する問題も近年指摘されています。
図解でわかる 14歳からの水と環境問題(Amazonへのリンク)
経済・政治
企業に対し、炭素排出量やその他の環境への悪影響に対して課税するべきです。
新品の服を企業が廃棄することを禁止するべきです。
カーボンオフセットは廃止すべきです。
カーボンオフセット(埋め合わせ)とは、企業がCO2排出削減に投資したり、温暖化ガス排出削減の活動をしている団体から『クレジット』と呼ばれる排出権を購入することで、自社の排出量を相殺できるようにする仕組みです。
ただ、オフセット行為によって企業が排出削減に本気で取り組まない・温暖化対策をしたように見せかけるだけになっている、という批判もあります。
商品に温暖化ガス排出量の表示を義務付けるべきです。
日本ではまだ一部の製品に限られていますが、『見える化』する動きも出てきています。
製品の製造段階における人権侵害について表示すべきです。
原材料~製造に至る工程においても、人権侵害が行われていないかもSDGの観点から近年重要視されるようになってきました。
政府は地球温暖化防止のために投資する必要があります。
地球温暖化防止に向けてどのような投資が必要かつ効果的なのでしょうか。
または投資自体が必要なのでしょうか?
温暖化防止にばかり注力し石油資源の産生への投資が不十分で産生能力が低下したことも
原油価格の高騰化の一因ともなっています。
動物
動物に対し人間と同じような権利を認める必要があります。
動物園を廃止するべきです。
動物園の意義や目的は何でしょうか。
教育・研究目的と動物の保護・権利について。
動物実験を禁止するべきです
動物実験は正当化できるのでしょうか。
どのような方法であれば正当化が可能ですか?
他に代替手段はありませんか?
医学の発展・研究にとっての有益性と代替方法について。
動物の皮の販売を禁止するべきです。
爬虫類を含めた生き物・動物の皮の販売について。
天然資源ですか?
どのような採取法であれば肯定されますか?
あるいは全面的に禁止するべきですか?
羽毛製品の販売を禁止するべきです。
毛皮や動物の羽の材料調達や動物の権利について。
布団やまくらなどの寝具、ダウンのコート・ジャケットの羽毛や
カーニバルなどで使われるカラフルな動物の羽がどのような生き物から、
どのように採取されているかを知っていますか?
私たちは羽毛を全面的に禁止するべきですか?
生きている動物の輸出を禁止すべきです。
遠距離の輸送は動物にとってストレスとなり、感染や死亡につながる可能性もあります。
密漁につながる、あるいは動物の権利を侵害する恐れのある生きた動物の輸出を禁止するべきですか?
食品
有機農業を推進するべきです。
化学的な農薬を使わない、制限をする農業法を推進するべきでしょうか?
遺伝子組み換え食品は禁止されるべきです。
遺伝子組み換え食品の問題点・メリットとデメリットについて。
すべての人は菜食主義者になるべきです
牛などの排出するメタンガスも温暖化の原因の一つと指摘されています。
これらの動物の食肉消費量が減れば温暖化ガス削減に効果があるのでしょうか。
もしくはガスの分解方法を研究すればよいのでしょうか。
企業は食品ロスを避けるために生産計画を見直すべきです
食品ロス・廃棄は温室効果ガスの排出を通じて地球温暖化に影響を与えています。
自然
観光は環境に悪影響を及ぼすので禁止するべきです。
人が立ち入って踏み荒らす、ごみをまき散らすなど
生態系や環境破壊につながる恐れがあるので観光を制限するべきですか?
それとも保護活動が十分ではないのですか?
観光によって得た収入で保護を手厚くするべきですか?
より多くの土地を保護地域として認める必要があります。
生物多様性維持のための保護地域の認定は、環境保全につながるのでしょうか?
国立公園のような保護地域の設定や、絶滅・減少が危惧される動植物種の保護・増殖のような従来の手法だけでは、生物多様性の損失には対応できないという考え方もあります。
地球温暖化とその人類への影響はすでに不可逆的である。
「ティッピング・ポイント(tipping point)」とは、少しずつの変化が急激な変化に変わってしまう転換点を意味します。
地球環境を大きく変えてしまいうるるティッピング・エレメントの例として、
グリーンランドや南極の氷床などが指摘されています。
環境問題といえばこちらのグレタさん(Greta Thunberg)が有名です。
まとめ
ディベートのテーマとして環境問題を取り上げました。
高校生や中学生にとって取り組みやすい題材で、
資料に基づいて議論を組み立てるのにも良いテーマといえます。
コメント