今回は「すわ」という言葉の意味について解説します。
日常生活でふとした時に見つけることのある言葉ですが、
意味や語源、由来について解説します。
すわ の意味
三省堂の大辞林によると
①突然の出来事などに驚いて発する語。
②他人の注意を喚起する語。
と記載があります。
マンガや小説作品などで
「 すわ一大事」(すわいちだいじ)
というセリフがあります。
これは
「これは大変だ!」
「しまった!」
というニュアンスの掛け声で使われます。
また、古典作品で
「 すわ見給へとて、古狸をなげ出いだしたりけり」
という文があります。
これは
「さあご覧くださいと言って、古だぬきを投げ出した」
という意味で
「さあ、どうぞ」
と相手の注意を惹く意味で使います。
頻度としては前者の掛け声として用いられることの方が多いですね。
すわの語源
「すわ」という言葉の語源は、はっきりと分かってはいません。
更級日記や平家物語といった古典文学作品でも多く見られ、
古代から使われていた掛け声の一種と考えられています。
長野県の地名である「諏訪(すわ)」とは別のものです。
すわを英語に直すと?
「すわ」にあたる英語は
・good gracious
・oh my
があります。
このほか「すわ」の英訳として
Good Heavens!
God, gracious!
といった掛け声があります。
「すわというとき」(万が一の時)は
in case of emergency~.
という表現を使います。
また、「さあ」と相手の注意を促す時や誘うときは
Hey.
Let’s~.
Here~.
といった単語を使うこともできます。
すわの地名
すわ=諏訪は長野県の地名です。
由来は古事記に出てくる
州羽海(すわのうみ)
と言われています。
日本神話で、大国主命(オオクニヌシノミコト)の子に
「建御名方神(タケミナカタノカミ)」という神様がいました。
古事記の「国譲り」の場面で
武甕槌神(たけみかづちのかみ)という神様に敗れて科野国の州羽海にたどり着き、
この地を出ないと定めました。
この「州羽海」という地名は現在の長野県の諏訪湖と考えられています。
全国に諏訪神社があり、長野県には諏訪大社があります。
諏訪大社には建御名方神が祭られています。
まとめ
すわという言葉の意味、由来、語源について解説しました。
日常使うことも少なくなってきましたが、
古典に由来する古い言葉です。
地名の「諏訪」とは別のものです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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