端午の節句にお供えする柏餅の葉っぱ。
柏餅の葉っぱを食べるのはよくない理由について今回はご紹介します。
柏餅の葉っぱの種類は何?
柏餅の葉っぱは「カシワ」又は「サルトリイバラ」の葉です。
もともとカシワの葉は食器や菓子の器として使われていました。
「かしわ」という言い方も、「炊葉(かしぎば)」から由来する言葉と言われています。
柏餅の由来は江戸時代にさかのぼります。
徳川九代将軍家重から十代将軍家治の頃、江戸で行われるようになりました。
柏(かしわ)の葉は初夏に新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから
「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起をかついで、
端午の節句に食べるようになりました。
やがて端午の節句に柏餅を供えるという風習が全国に広まりました。
ブナ科のカシワの葉でくるんだ柏餅はほぼ関東圏が中心で、
カシワの木が少ない地域では「サルトリイバラ」などの葉で包む餅が
柏餅として普及していました。
その他、ホオノキやミョウガ、ナラガシワ、コナラなどを利用する地域もあります。
近年はカシワの葉が輸入されるようになり、カシワの葉でくるんだ柏餅が主流となっています。
近畿より西では、「かしわもち」の他、「しばもち」、「ちまき」、「おまき」など呼ぶ地方もあります。
包み方も、「くるむ」場合や「はさむ」ことがあります。
すなわち、現在流通している柏餅の葉っぱはブナ科のカシワの葉が主なものです。
参照:https://kotobank.jp/
柏餅の葉っぱを食べるのはお勧めできない理由
・葉が厚くて固く、食感が悪い
・中国などからの輸入ものが多い
というのが柏餅の葉を食べるのに適していない理由です。
食感が悪い
柏餅の葉っぱは厚みがあり、固くて筋(すじ)があります。
桜餅のように塩漬けして食べることを目的としたものではありません。
食べにくく消化にも良くありません。
特に小さいお子さんやご高齢の方、胃腸に負担を感じやすい方は十分にご注意ください。
誤って食べてしまわないようご注意ください。
輸入品が多い
柏餅に用いられる葉っぱはほとんどが中国や韓国の輸入ものです。
カシワは近畿より西では自生が少なく、
ほとんどを輸入しています。
輸入品として、残留農薬などは厳正な基準を通したものではありますが、
気になる場合は食べることは避けた方がよいでしょう。
保存用に加工されている場合がある
葉は輸入品のため、保存として日持ちが良くなるように、
塩分などの保存料を使用している場合があります。
製造するお菓子工場で保存料を十分に洗い流さなかった場合、
保存料が葉に付着している可能性があります。
ごく少量であれば人体にとって重篤な影響を及ぼす程度ではないでしょうけれど
やはり積極的におすすめできるものではありません。
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柏餅の葉を食べる地域はある?
サルトリイバラやミョウガの葉であれば食べられる
西日本で作られているように、
サルトリイバラの葉で作られた柏餅であれば
葉を食べることができます。
若い葉は軽く茹でて水にさらしてあく抜きをし、
おひたしや和え物、炒め物などに調理することができます。
ミョウガも若い芽であれば食べられます。
その他
・オーブントースターで焦げ目がつくほどに焼く
・電子レンジで加熱してパリパリにする
と葉っぱごと食べやすくなるというレシピもありますが、
食用にしてよい葉っぱを使用しているのか、
食用を目的としてはいない葉っぱが使われているのかを確認しましょう。
まとめ
柏餅の葉っぱを食べるのは一般的ではない理由を
柏餅の由来とともに解説しました。
子供の健やかな成長を願って、よい子供の日を迎えましょう。
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