今回は紫陽花を青色にするにはどうしたらいいか、
花の色を変える方法を解説します。
紫陽花を青色にする方法
紫陽花の花の色を変えるには、土の酸性度を調節します。
土の酸性度を調整する
紫陽花の花の色は、土の『酸性度』によって変わります。
土壌が酸性に傾くと青みの系統に、
アルカリ性に傾くと赤系統に変わります。
そのため、肥料や土壌調整剤を使って
酸性の土壌にすると青色に
アルカリ性にすると赤色に、と
好みの色の系統にすることができます。
酸性雨の影響で青みが出たり、
アンモニアの影響で赤くなったりすることがあります。
紫陽花の花の色が変わる理由
アジサイの花の青色の正体は、
「アントシアニン」という色素。
ブルーベリーなどの果実や豆類に含まれている青い色素です。
このアントシアニンがアルミニウムと結合すると、色が青くなります。
アルミニウムは酸性の土に溶けやすいので、
酸性の土壌にはアルミニウムが多く含まれています。
このため、酸性の土で育てると紫陽花の色は青くなります。
逆に、アルカリ性の土にはアルミニウムが溶けにくく、
アルカリ性の土の中のアルミニウムの量は多くありません。
そのため、アルカリ性の土壌で育てた紫陽花は
色が赤みに近づきます。
土の酸性度を測るのには、このような測定器具があると便利です。
紫陽花を青くする肥料
アジサイを青くするには専用の肥料を使うと便利です。
酸性肥料で青花アジサイを、青色あざやかに咲かせる為の青花専用肥料です。アジサイの育成と開花に必要な養分をたっぷり含みますのでどなたでも美しいアジサイづくりが楽しめます。成分は窒素6.0 りん酸8.0 カリ5.0です。
肥料以外の方法
硫酸アルミニウム（ミョウバン）
4月～5月頃の、花の芽ができる前の時期に、土に
硫酸アルミニウム（焼ミョウバン・カリウムミョウバン）
を加えます。
硫酸アルミニウムを500倍～1000倍に薄めたものを
3週間に1回程度の間隔で、2～3回ほど与えると
花の色が青くなります。
ミョウバンは食品にも使えたり、入浴剤や消臭剤にも使えて重宝します。
鹿沼土やピートモス
土壌を酸性に傾ける方法として、
鹿沼土やピートモスを加えるやり方もあります。
ただし加えすぎると、
鹿沼土は水はけが良くなりますが、逆に水持ちが悪くなります。
ピートモスは水もちが良くなりますが、水はけが悪くなります。
ピートモスを春先に根元に少し加えて、
鹿沼土で調整してみましょう。
どちらも多すぎると生育が悪くなったり、根腐れの原因になりますので
鹿沼土とピートモスの両方をバランスよく使うようにしましょう。
紫陽花以外にも、ブルーベリーやつつじ、バラなどでも使えます。
紫陽花が青色肥料でも青にならない場合
紫陽花の花の色は、土だけで決まるわけではありません。
品種による違いも大きいため、
青色日肥料を与えてもきれいな発色にならない、
色むらが出ることもあります。
また、紫陽花の品種によっては、
青や赤、白など、他の色に変わらず固定されているものもあります。
紫陽花をきれいな青色で咲かせたいのであれば、
まずきれいな青色になる品種を選ぶことがおすすめです。
花をきれいに咲かせるには、鉢などで土の調整をしたり、
花芽を間引いたりといった工夫も必要かもしれませんが、
やはりプロが育てたように大きな花を咲かせるのは難しいですね。
紫陽花 青色の花言葉
青いアジサイの花言葉は
「冷淡」や「無情」、「美しいけれど冷淡だ」という意味があります。
一方では、「辛抱強い愛情」も花言葉です。
雨にぬれても美しさを変えない姿が冷淡に見えるのか、
あるいは逆境にも負けず、凛と咲く姿を
「辛抱強い」ととらえることもできますね。
まとめ
紫陽花の色を青くするには
土の酸性度を変える方法があり、
・カリウムミョウバン
・ピートモス
・専用肥料
を使う方法をご紹介しました。
美しい花をさかせたいですね。
紫陽花も母の日の贈り物として人気です。
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