じゃがいもが緑色になっているのを見て、食べても大丈夫なのか気になることがありますよね。
今回はじゃがいもが緑になっていた時の対処法を原因を含めて解説します。
じゃがいもが緑だけど大丈夫?
じゃがいもの緑の部分は食べられる?
結論から先にお話ししますと、じゃがいもの緑色になってしまった部分は取り除いて、食べないようにしましょう。
じゃがいもが緑色になる理由は、皮に天然毒素のソラニンやチャコニンが増えてしまったからです。
これらの毒素はじゃがいもの芽の部分に多く含まれていることをご存じの方はいらっしゃるかもしれませんが、
じゃがいもに光が当たると皮の部分にも増えてしまいます。
じゃがいもが緑!買ったばかりなのにどうして?
じゃがいもにソラニンが増える理由とその対応として
・光(日光や蛍光灯)に当たる
→収穫前に日光に当たってしまったり保存中に光を浴びた可能性があります。
買う前に注意して見てみましょう。
また、保存する場合は、暗くて涼しく、風通しの良い場所に保管しましょう。(冷蔵庫に入れる必要はありません)
また、家庭で長期間保存を避けるため、必要な量を買うようにしましょう。
また
・未熟で小さいじゃがいもには多く含まれることがある
・じゃがいもに傷がつくと増えることがある
ので、買い物の際には
大き目で傷のないものを選ぶようにする
こともポイントです。
じゃがいもの緑の部分を食べたらどうなる?
ソラニンやチャコニンを多く含むジャガイモを食べると、
典型的には数時間(早ければ数分、遅い時には数日後)ほどで次のような症状が出る場合があります。
・吐き気
・下痢
・おう吐
・腹痛、頭痛、めまいなど
体重や基礎疾患などの元々の健康状態、食べた量によっても症状の出方には個人差がありますが
じゃがいもを食べたあとにこのような症状が出た場合は食中毒の可能性があるため医療機関を受診しましょう。
もし食べてしまった場合は、症状が出ないかを注意して様子を見ていきましょう。
じゃがいもによる食中毒を防ぐには、ソラニンやチャコニンを多く含む芽や緑色の部分を十分取り除くことが大切です。
特にお子さんや高齢者の方が食べるときには注意しましょう。
じゃがいもが緑だけど中身は食べられる?
じゃがいもの緑の部分は取り除くのが基本
皮に緑色の部分があった場合は、皮を厚めにむきましょう。
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じゃがいもが緑だけどどこまで食べられる?
緑になった部分ギリギリではなく、そのまわりもやや広めに含めて厚めに皮をむきましょう。
もちろん芽が出ている時は、芽とその周りの部分も広めに、しっかりと取って食べないようにしましょう。
じゃがいもが緑だけど水にさらすと食べられるようになる?
緑色になったじゃがいもを水にさらしても、食べられるようにはなりません。
じゃがいもが緑だけど加熱すれば大丈夫?
ソラニンやチャコニンは茹でたり加熱しても分解されません。
じゃがいもの緑の部分の味は?
緑色になってソラニンが増えると
苦みやえぐみが出ることがあります。
苦みのあるじゃがいもは食べないようにしましょう。
じゃがいもが緑だけどどのくらいなら大丈夫?
じゃがいもが緑だけど、うっすら、程度だから大丈夫かと思うこともありますよね。
ただ前述のとおり、症状の出方には個人差もあります。
基本的には食中毒の原因となる物質ですので
皮を厚めにむいて食べないのが正解でしょう。
じゃがいもが緑色にならないようにするために
育てるときには
・じゃがいもが大きく育つように肥料を与える
・適宜間引きをする
・芽が伸びてきたら、太い芽を2~4本ほど残して他の芽を抜き取るようにしましょう。
・じゃがいもが土から出て日光が当たらないように、土をしっかりとかけておきましょう。
※プロの農家の方が生産し、お店で販売しているじゃがいもであれば、食中毒を起こすほどのソラニンが含まれていることはほぼありませんが、
家庭菜園などで栽培した場合は注意が必要です。
買い物の際には
・小さいものや傷ついているものは選ばない
・大きくて緑色になったり芽が出ていないものを選ぶ
保管の際には
・光が当たらないように、暗くて涼しく、風通しの良い場所に保存する
・すぐに食べきれる量を購入し、長期に保存しない
ようにしましょう。
調理の際には
・皮に緑の部分がないか、芽が出ていないかを確認する
・芽が出ていたり、緑になっていたら、周りも含めて厚めに皮をむく
ことがポイントです。
こちらは食中毒による事例が掲載されたデータベースですが、調理実習や外食でのじゃがいもによる食中毒の事例が複数報告されています。
じゃがいもの緑の部分は取り除くのが基本
じゃがいもが緑になる原因と食べてはいけない理由、
緑色になってしまった場合の対応法を解説しました。
身近な食べ物ですが、食中毒の原因となるため気をつけてくださいね。
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